2024年7月の住宅ローン金利(132銀行・1000商品)をランキングで比較! 変動金利、10年固定、全期間固定の金利動向は?
住宅ローン「全期間固定金利」推移、動向、最新のランキングは?
今月も、アルヒが「全期間固定金利(新規借入)」の実質金利ランキングで4カ月連続首位となりました。これは、2月13日から始まった「フラット35子育てプラス」による影響が大きいでしょう。 「フラット35子育てプラス」は、子どもの人数に応じて金利を引き下げるというユニークな特徴があり、最大では年1.0%引き下げられるお得な制度です。 今回のランキングで1位となったアルヒの「スーパーフラット5(4ポイント)」では、自己資金50%以上、かつ、一定の要件を4項目以上満たしていることが前提なので、簡単に達成できるわけではありませんが、当初5年間の金利は、10年固定金利よりもはるかに低い金利です。 みずほ銀行やりそな銀行などメガバンクの全期間固定金利は以前とは異なり、金利が魅力的ではなくなっています。しかし、SBI新生銀行は変わらず魅力的な金利を提供しているので、確認しておいてください。 上位銀行の全期間固定金利推移 以下は、上位銀行の全期間固定金利の推移です。 1位、アルヒ 年0.680%(前月比▼0.010%)住宅ローン スーパーフラット・4ポイント(新規借入・頭金50%以上) 2位、SBI新生銀行 年1.700%(前月比±0.000%)住宅ローン ステップダウン金利タイプ(新規借入) 3位、住信SBIネット銀行 年0.770%(前月比▼0.010%)フラット35S・保証型・ZEH・長期優良(4ポイント、頭金20%以上) 4位、優良住宅ローン 年1.340%(前月比▼0.010%)フラット35S・金利Aプラン(頭金10%以上) 5位、三井住友信託銀行 年1.340%(前月比▼0.010%)フラット35S・手数料定率・金利Aプラン(頭金10%以上) 2024年7月の「全期間固定・35年固定金利(新規借入)」は、調査した主要7行の住宅ローン金利(フラット35除く)について、4行が金利を引き下げました。フラット35(買取型)の金利は引き下げて、1.840%でした。 35年全期間固定金利の推移(主要銀行) 以下は、主要銀行の35年固定金利の推移(2018年1月~現在まで)です。 35年全期間固定金利の動向 今後、超長期国債の金利が上昇すれば、全期間固定金利はつられるように金利が上がっていくと見られますが、金利が再び上昇に転じる前であれば、全期間固定金利は十分に検討に値すると考えています。 なお、2023年から固定金利の絶対水準が上がってきていますが、日銀による異次元緩和政策の実質的な終了を受けて、全期間固定金利を選択する人が徐々に増えていくのではないでしょうか。