2024年7月の住宅ローン金利(132銀行・1000商品)をランキングで比較! 変動金利、10年固定、全期間固定の金利動向は?
住宅ローン「10年固定金利」推移、動向、最新のランキングは?
2024年7月の「10年固定金利(新規借入)」は、調査した主要13行の住宅ローン金利について、3行が金利を引き上げ、SBI新生銀行とイオン銀行は金利を据え置きました。 一方、「10年固定金利(借り換え)」は、長い間りそな銀行とみずほ銀行が低金利を争っている状態が続いていましたが、半年以上もの間、SBI新生銀行がトップを独占し続けています。PayPay銀行が台頭し三菱UFJ銀行は4位に。りそな銀行は5位以下に転落してしまいました。 上位銀行の10年固定金利推移 以下は新規借り入れの上位銀行の10年固定金利の推移です。 1位、SBI新生銀行 年1.100%(前月比±0.000%)住宅ローン 当初固定金利タイプ 手数料定額型(新規借入) 2位、みずほ銀行 年1.450%(前月比▼0.100%)みずほネット住宅ローン(固定金利選択、ローン取扱手数料型、新規借入) 3位、PayPay銀行 年1.165%(前月比▼0.050%)住宅ローン 全期間引下げ(新規借入)頭金10%以上 4位、三菱UFJ銀行 年1.250%(前月比+0.050%)住宅ローン(事務手数料型) 4位、三菱UFJ信託銀行 年1.250%(前月比+0.050%)三菱UFJネット住宅ローン・三菱UFJ信託銀行専用・固定10年 ※三菱UFJ銀行の適用金利や引下幅は、申込内容や審査結果等により決定する。 銀行は「10年固定金利」を固定金利選択型の中核に据えていることが多く、激戦区となっています。 ですが、2024年7月は、上位5銀行については、SBI新生銀行は金利を据え置き、みずほ銀行とPayPay銀行が引き下げ、三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は金利を引き上げました。 10年固定金利の推移(主要銀行) 以下は、主要銀行の10年固定金利の推移(2018年1月~現在まで)です。 10年固定金利の動向 10年固定金利については、10年国債金利をベースにしている銀行が多いと考えられます。2024年3月に日銀が金融緩和政策を解除し、長期金利をコントロールするYCC(イールドカーブコントロール)政策についても撤廃しました。 日銀の植田総裁は、金利を上げる可能性についてたびたび言及し、また米国での早期利下げ観測も後退したころから、国内の債券金利は10年国債の金利は上昇傾向となりました。 その動きに対応してか、ほとんどの銀行は金利が上がりました。国債金利は、ずっと上がり続けるとは見られないため、住宅ローンも細かい上下動を繰り返すものと予想しております。 ただ、これまで金利上限の目安であった10年国債は1.0%を突破して、1.1%程度まで上昇してしまいました。日銀の金融政策の変更と、米国での早期利下げ観測後退がその理由であると言われています。 しかし、米国の金利動向も不透明であるため、日銀の追加利上げが発表されるまでは、大きな金利上昇はないと見込んでいます。