令和の若者だって「ポルシェ」が欲しい! クルマ好きの大先輩・渡辺敏史さんと911を買いに行く。【後編】
予算200万円からはじめるポルシェライフ
ユカワ たとえば普通のお店で200万円くらいでボクスターとかを手に入れると、とりあえず治すところとか当然出てくると思うんですが、そこを予算と相談しつつ、こちらで修理してもらうみたいなお付き合いでも大丈夫なんですか? 五十嵐 はい。そういった苦労も全て引っくるめてクルマ遊びを人生経験としていただけると次に繋がるという想いがあります。我々は、社のスローガンとして「心躍る瞬間!“クルマってホント楽しい”」を掲げています。愛車との出会いの場、購入されてからの維持も含めたクルマに関わること全てのカーライフを、今まで以上にどれだけ豊かな時間にしていただけるか。その想いの果てが『THE MAGARIGAWA CLUB』であったり、『CORNES Day』なんです。 ユカワ 今日は取材にかこつけてお店も見せていただいたんですが、想像していたよりもフラットでフレンドリーだったので安心しました。 ──安心って……。入ったら最後、みたいなイメージだったの?(笑) ユカワ いやー、でも四桁万円のクルマを扱うお店なんて、自分の経験値では計り知れないんで……。 ──自分も仕事柄で色んなお店に行くけど、まぁ今でも黒豹の置物くらいはあったりするなぁ。 五十嵐 うちはどの店舗にも黒豹はいないのでご安心ください(笑)。やはり知って見て憧れて、いつかは手にしたい! 乗ってみたい! と夢を持っていただいて、そういうお客様の心持ちこそが我々の仕事の原動力ですから、そのタッチポイントである店舗はオープンなものでなければならないと思っています。 ──なんだったら、こういうモデルをこういう予算と条件で探してますくらいのことを五十嵐さんにお願いしておくくらいのこともありだったりするんですかね? 五十嵐 そうですね。あまりに無茶な注文はお応えできかねますが(笑)、まずはご希望をお伺いする方が近道かもしれません。当店のスタッフは、ポルシェの専門家ですがクルマのプロが揃っておりますので、まずはクルマのことならお気軽にお声掛けください! ユカワ ポルシェのお店ってだけで敷居が高すぎて腰が引けてましたけど、今日はそうでもないことがわかってよかったです。憧れの姿がちょっとくっきり見えるようになりました。 モータージャーナリスト 【渡辺敏史|Toshifumi WATANABE】 1967年福岡生まれ。企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)で二輪・四輪誌の編集経験を経て、フリーランスの自動車ジャーナリストに。中古車に新車、軽自動車からスーパーカー、最新の電動車までその守備範囲は広い。現在の愛車はポルシェ911(996型)と新車から持ちづづけるマツダRX-7。無類のカレー好き。
文= 渡辺敏史 写真= 内藤敬仁 取材協力= ポルシェセンター浜田山