令和の若者だって「ポルシェ」が欲しい! クルマ好きの大先輩・渡辺敏史さんと911を買いに行く。【後編】
「野良ポルシェ」って何だ!?
ユカワ でも二十代にとっては、新車はともあれ、認定中古車のハードルもやっぱり高いんですね、ポルシェって……。 五十嵐 これはどんな趣味でもそうだと思いますが、たとえばポルシェに乗ることで得られるもののひとつとして、同好の士との出会いっていうのがありますよね。我々は今、そういう出会いの場も含めて、様々な機会をお客様に提供しようという体験価値の創造に力を入れています。 ──そうだ、忘れてたけどこちらのポルシェセンターはCORNES(コーンズ)が運営しているお店なのよ。 ユカワ コーンズって確かフェラーリのお店もやってるところですよね。 ──他にもランボルギーニやロールス・ロイス、ベントレーとか、名だたる海外ブランドを扱っているんだけど、昨今はクルマの性能がえらいことになってきて、パフォーマンスを味わうには公道じゃ無理、クローズドコースでないとアクセル底まで踏めないってクルマも多くなってきたんだよね。 五十嵐 そうなんです。我々は以前から、例えば富士スピードウェイを貸し切っての走行イベントや、『CORNES Day』と銘打った祭典も開催しています。最近は、更なるお客様のクルマ満足度の向上も目指していまして、会員制のクローズドコースなどを作ったり、ガレージをご用意したりと、他のクルマ屋さんには真似できないようなカーライフを支えるサービスを広げています。 ユカワ えーっ、サーキット作ったんですか。すごいなあ。 五十嵐 ありがとうございます! そのクローズドコースの 『THE MAGARIGAWA CLUB』は、併設されるパドックもご利用いただけますが、全ては会員様のみの非公開の施設なんです。ただ、『CORNES Day』の祭典については、我々のお客様はどなたでもエントリーいただけます。たとえば、うちに入庫履歴があればご参加OKということです。 ──えっ、それはたとえばポルシェセンターではなく街中の中古車店で買ってきた「野良ポルシェ」でもOKということですか? 五十嵐 浜田山での整備履歴があれば大丈夫です。 ──おーっ、なんか一気にハードルが下がった感じじゃない、これって?