通天閣が名物看板をデジタル化する理由とは
LED球を約4万個使用した全面LED化
昨年8月から通天閣は工事のため夜間のライトアップを休止しており、観光客らからは「ライトアップが撮れなくて残念」という投稿もツイッターなどのSNSで多くみられる。 高井社長は「ライトアップの写真が撮れないなど日々御意見を頂いていますが、2022年8月から2023年9月まで13ヶ月の改修工事なので、やっと折り返し地点。工事関係者の頑張りもあって順調に改修工事が進行しております」と話す。 また「広告LEDビジョン新設や経年劣化した外装塗装も塗り替えしておりますが、特にLED球を約4万個使用した全面LED化でのライトアップが今からもの凄く楽しみなんです」とも話していた。
総工費は非公表も「タワースライダーを余裕で1本増設できそう」
この工事の総工費は非公表となっているが、記者の「タワースライダー(昨年4月に通天閣内に開業した60メートルの滑り台)の総工費(3億円)は超えますよね?」という問いには「昨今の物価高も影響してタワースライダーを余裕で1本増設できそうですね」と笑顔で答えていた。
7月末ぐらいまでに全体の工事足場を撤去
新型コロナウイルスの影響で、2020年からはそれまで10年以上維持してきた年間入場者数100万人も途絶え、一時期は入場者数が激減して苦境に立たされた通天閣。しかし、昨年4月にはタワースライダーを開業させ、現在では平日でも1時間待ちという状況に持ち直した。 今回の大規模工事にも強い意気込みで臨む高井社長だが「台風などの影響が無ければ今年7月末ぐらいまでに全体の工事足場を撤去し、試験ライトアップを重ねて、9月の点灯式典で新生通天閣を御披露させて頂きたいと考えいます」と話す。 通天閣が立地する新世界で働く人たちからは「通天閣が光ると私たちも活気が出てくる。早く工事が終わってほしい」という声も多く聞かれる。9月からはどのような光を放つのか。多くの人がその姿を待っている。