琵琶湖の西の「無料高速」さらに延伸目前! 懸案の“新トンネル”もついにルート確定 湖西線沿い国道161号
国道161号「小松拡幅」ルート変更の都市計画まとまる
滋賀県は2024年12月17日、国道161号「小松拡幅 13工区」の都市計画を変更したと発表し、環境影響評価書の縦覧を始めました。国道161号改良事業のなかで、未確定だった一部のルートが確定した形です。 【もうすぐ!】これが「湖西の無料高速」の現状です(地図/写真) 国道161号は滋賀県大津と福井県敦賀をJR湖西線に並行して結ぶ琵琶湖西岸の道路です。名神高速の京都東ICに直結している藤尾ランプから北へ、信号のない無料のバイパス(西大津バイパス、湖西道路、志賀バイパス)が大津市の北まで通じています。 「小松拡幅」は、その信号のないバイパス部をさらに高島市まで延長する6.5kmの事業で、志賀バイパスから続く2.4kmの14工区は、後述するように開通目前まで工事が進んでいます。 しかし、その先の13工区3.1kmについては、高島市側の末端部1.0kmは4車線で開通済みですが、大津市境部は2017年に当初計画からルートを変更する方針が示され、その詳細ルートが未確定のままでした。 琵琶湖に面した白髭神社などがあるこの区間は当初、湖沿いの現道をさらに湖側に張り出す形で拡幅する予定でした。しかし、琵琶湖保全再生計画が策定され、湖岸の景観に影響するとして、山側のバイパスルートをとることとなったのです。 新ルートは、現道より山側を通る湖西線と2度交差する形で、さらに山側を1.5kmのトンネルで貫く計画です。この部分の工事がこれから本格化していくと考えられます。 さて、前述した大津市側の「小松拡幅 14工区」の2.4kmについては、2025年秋の開通が予定されています。京都東IC付近から、湖西線の北小松駅の先まで、信号なしで進める区間が延び、北小松の市街地を回避できるようになります。 また、大津市内の「湖西道路」で暫定2車線のままだった坂本北IC-真野IC間6.6kmについても、同じ2025年秋の開通が予定されています。湖西の高規格バイパスはさらに快適さを増しそうです。
乗りものニュース編集部