GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 福森大喜の「リトル福森」との出会い
── リトル福森。
そのリトル福森から「お前は自分のプロフィールに『DEF CON CTF で決勝に出ました』とか『コンテストで何番とりました』とか偉そうに書いてるけど、いざというとき何の役にも立たないじゃないか」って言われたんですよ。
── リトル福森に言われたと。
そこでハッとして、自分が CTF とかやってるのって、いったい何のためにやってるのかなと考えたんです。もちろん楽しいからやっていたって側面もあるんですが、やっぱりこの CTF で身につけた能力を、世の中のために役に立てなければ何の意味もないじゃないかって気づいて、改めてそこで自分のなすべきことがわかった気がしたんです。
それからは、いろんな、たとえば難しい案件の支援依頼が来るたびに、そのつどリトル福森が僕の中に現れてくるんですけど、やっぱり CTF でものすごい能力ある人がたくさん GMOサイバーセキュリティ byイエラエにはいますけど、そこをいかにお客さんや世の中に結びつけるかっていうのは今後の命題と思っています。
僕は運がいいことにバングラデシュのことをきっかけにして、自分でそういうことに気がつけました。かといってチームGMOイエラエの CTF プレイヤーが、個別にいちいち同じような経路で同じ考えに至る必要は全くないんですが、でも本当にすごいメンバーがここには揃っているんですよ。
これまで在籍してた会社にも凄いメンバーが 2 ~ 3 人いたんですが、ここだと 2 ~ 3 人じゃなくて、20 人も 30 人もいるんです。20 人 30 人もとんでもなく凄い技術者がいるんだったら、これは牧田さんとも話しているんですが、やっぱりその潜在能力をまだまだ生かしきれていないと思っているので、それを世の中と繋げていくっていうところを考えていきたいと思っています。
── ありがとうございました。
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福森には NEC 傘下の CDI に居続けるという選択肢もあった。いずれ「フェロー」などという肩書をもらって髪が白くなっていく日々を送ることもできたはずである。それだけではなく、理工系の名門大学等のアカデミアから誘いがまったくなかったということもちょっと考えられない。学生に愛される先生として「准教授」といった肩書をつけて髪が白くなっていく日々を送ることも(以下略)。