エヴァートンの買収が完了…混乱を経てローマ所有『The Friedkin Group』が新オーナーに
エヴァートンは、『The Friedkin Group』に買収されたことを発表した。 1953年からイングランド1部リーグに所属し続ける名門エヴァートン。しかし、近年は低迷に喘いでおり、2016年に株主になったファルハド・モシリ氏オーナー下でピッチ内と財政面で大きな問題を抱えていた。昨シーズンにはプレミアリーグのファイナンシャル・フェア・プレー違反があったとして2度にわたる勝ち点剥奪を経験したものの、最終的に残留を決めていた。 そんなエヴァートンには以前から買収の話が浮上。『777 Partners』やクリスタル・パレスのオーナーを務めるジョン・テクストル氏からの関心が届いていたが、いずれもとん挫していた。それでも、アメリカの『The Friedkin Group』が買収に向けて動いており、9月に合意に至ったと伝えられていた。 そして19日、エヴァートンはモシリ氏の『Blue Heaven Holdings』と『The Friedkin Group』との間で取引が完了したことを発表。なお、イギリス『BBC』によると、同グループは99.5%のクラブ株式を4億ポンド(約787億円)を超える額で買い取ったと伝えられている。 エヴァートンの新たなオーナーになる『The Friedkin Group』は、セリエAの名門ローマを保有。グループ会長を務めるダン・フリードキン氏は『フォーブス』によると61億6000万ポンド(約1兆2100億円)の資産を有する大富豪で、エヴァートンの会長に就任した。 フリードキン氏は「イングランドで最も歴史あるサッカークラブの1つを私たちのグローバル・ファミリー、the Friedkin Groupに迎えられることを大変誇りに思う。エヴァートンは誇り高きレガシーを表し、この最高の組織の管理者になれることは光栄だ。私たちは地元の文化や歴史、国内外のエヴァートンファンの生活において非常に重要な役割を担っていることを理解している。このレガシーを尊重することにしっかりと取り組んでいる」と公開書簡の中で思いを綴った。