ピンクのネイルで放つスリーポイントシュート…“負けず嫌い”が挑む二度目のパラリンピック 車いすバスケットボール柳本あまね
ピンクのネイルで気合いを入れる
メイクやおしゃれも大好き。「大会でのネイルは絶対ピンク!」と指先を掲げる。「試合中ネイルを見るとやる気が出ます。特にピンクは自分らしさを取り戻せる色で、安心するんです。イラっとしたときも見るし(笑)」パリでは、髪の色も鮮やかなピンク色にする予定だという。
車いすバスケは「人を明るくしてくれる」
車いすバスケには深く感謝しているという。「自分を変えてくれた存在やから、もう間違いなく。大好きですこの競技が」 さらに平等なところが好きだと語る。「障害がある人、ない人関係なく、1個の車いすに乗るだけで、全員が同じ競技で楽しめます。障害の重さによる持ち点という制度で、だれもが平等に活躍できる機会があるところがいいですね」 そして笑顔で続ける。「私は車いすになって、すごい自信がなくなってたんです。でも車いすバスケに出会って、これだけ明るい性格になった。車いすバスケは、“人を明るくしてくれる競技”だと思います」 今日も元気な声がコートに響いている。 取材・撮影/越智貴雄[カンパラプレス]
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