資産運用のリスク分散を強化、安定運用で実績のある「UBSグローバル株式ロング・ショート・ファンド」
UBSアセット・マネジメントは6月24日、「UBSグローバル株式ロング・ショート・ファンド」を新規設定した。北洋証券が取り扱っている。富裕層向けの資産管理ビジネスで世界最大の金融グループであるUBSがグローバル株式運用の総力を結集し、非常に安定的なパフォーマンスを積み上げている運用戦略として近年注目を集めている商品だ。同ファンドの運用の仕組み等についてUBSアセット・マネジメント株式会社の取締役運用本部長の松永洋幸氏(写真:左)と投信営業部エグゼクティブ・ディレクターの藤崎隆弘氏(写真:右)に聞いた。
――「グローバル株式ロング・ショート・ファンド」を設定し、運用を開始する理由は?
藤崎 新NISAが始まったこともあって資産運用を始める方が増えています。資産運用が初めての方や効率的な運用を求めてアドバイザーを頼りにされる方も少なくありません。特に、新NISAは投資収益非課税期間が無期限になり、長期的視野に立った投資アドバイスを求められるようになっており、銀行や証券会社などでもそのようなニーズに応える資産管理サービスに力を入れています。その資産管理のアドバイザーの間で悩みの種となっているのが、世界的に金融資産の相関が高まっていることです。
たとえば、株式と債券は、本来は逆方向に動く傾向がありました。株式市場が好調な時には債券は不調、反対に、株価が下落するときには債券価格が上昇するものでした。このため、株式60%、債券40%というバランス型のポートフォリオが最強の組み合わせなどと評判をとっていました。ところが、パンデミックやインフレ、地政学リスクなど市場を大きく動かす要因によって株式も債券も一方方向に動くようになりました。近年では2022年が、株価が低迷する中で債券価格も下落する、分散投資の有効性がほとんどないような1年でした。
株式も債券も一方通行で上げたり下げたりすると、資産を安定的に増やしたいと考える富裕層は投資を敬遠したくなります。そこに、株式との相関関係が低い資産として「ロング・ショート・ファンド」の意味があると考えました。今こそ、日本の投資家の皆様にも分散投資ツールの1つとして「UBSグローバル株式ロング・ショート・ファンド」をご活用いただきたいと思います。