休日までスマホ漬け...日本人の「休めない脳」の正体
充実した休日は仕事の生産性を高める
休日の過ごし方と仕事の生産性には、密接な関係があります。 リクルートワークス研究所の調査によると、休日に趣味や交友関係を充実させている人は、仕事のパフォーマンスが高いことがわかっています。心身ともにリフレッシュできる休日を過ごすと、仕事への意欲や集中力が高まり、結果として生産性の向上につながるのです。 私は、休日を寝て過ごしたり、何もしないでボンヤリとすることを、否定しているわけではありません。疲れを感じているならば、しっかりと休んで疲れを取り除くことが大切ですが、もっと大事なのは、疲れたから休むのではなく、疲れる前に休む......というライフスタイルを手に入れることです。 私はこれを、体力と気力を使い果たさない「温存戦略」と呼んでいます。 温存戦略を取るためには、短い時間で成果が上がる働き方を心がけて、平日の仕事の生産性を上げる必要があります。それが働き方改革の理想的な形であり、そうした働き方を手に入れるための原動力となるのが「しっかり休む」ということなのです。 現代のビジネスパーソンにとって、「休み方改革」を考えることは、これからの働き方に大きな影響を及ぼす重要な課題といえます。
越川慎司(株式会社クロスリバー代表取締役)