情報発信を通じて「最高の老後」の実現に貢献する老年科医・山田悠史先生の取り組み
◇最高の老後を過ごすためにできること
現在病気を抱えている人は、それによって日常生活におけるさまざまな選択肢の幅が狭められるかもしれません。だからこそ、自分が大切にしたいことの優先順位を決め、できればそれを家族やかかりつけ医に話しておくことをおすすめします。家族と過ごす時間なのか、それとも病気の症状の緩和なのか、優先順位を決めておくと、万が一、何かあったときに自分を助けることにもつながります。 これは病気がない人にも言えることですが、病気を抱えている人の場合には、特に大事なことだと思います。 これから老後を迎える人にとっては、健康がいかに自身の幸せに影響を与えるのか、実感が湧きにくいかもしれません。しかし、年を重ねれば重ねるほど、健康が幸せに及ぼす割合は大きくなっていきます。健康のことばかり考える必要はありませんが、正しい健康情報を選び、将来のために何か小さなことでも健康のために心がけていただくことが、10年、20年と経過したときに大きな差となり、幸せな老後につながると思います。
メディカルノート