免許証取得後1週間の息子にロングドライブをさせてみたら……
車庫入れにせよクランク走行にせよ、わが家の庭なので、いつでも練習できた。 でも、クランクは極めて狭い。なので1速でソロソロ走るだけだが、いい加減な運転は許されない。これもいい練習になった。 そして、16歳になる半年ほど前辺りだったかと思うが、ついに、兄はわが家の庭の外での運転をさせてくれた。 連れて行かれたのは、田んぼの畦道。一般のクルマはまったく通らない。 仲のいい農家の方に相談したところ、「弟さんの運転の練習ですか。いいですよ。どうぞお使いください」とのことだったという。 舗装はもちろんし
しかし、ギヤを上げ、速度を上げるのは初体験なので緊張したはず。畦道は狭いし、初めは20~30km/hでソロソロ走ったのだと思うが、それでも、クルマを走らせる快感にドキドキ、ワクワクしたに違いない。 畦道トレーニングは何回か行ったが、走る度に肩から力が抜け、運転は滑らかになっていったのだろう。3回目辺りで、「おまえ上手いな」と兄が言ってくれたのを覚えている。 といったような事前トレーニングで、僕は教習所には一度も通わず、運転免許試験場での試験にも一発合格した。クランクもスイスイ走り抜け、車庫入れも一発で決めて、、。 免許証取得直後の週末、箱根にドライブに行ったことも大切な思い出だ。当時は一般道しかないし、日帰りでの箱根往復はかなりハードなスケジュールだった。
兄は、免許取りたての僕に、半分以上ステアリングを渡してくれた。この体験で、僕は一気に自信をつけたに違いない。 そして時は経ち、、今度は僕が兄の立場になって、息子の運転免許証取得のためのサポートをすることに、、。 で、僕がまずやったのは、モトクロスの練習をさせること。バイクなら、しかるべき場所に行けば、年齢を問わずに運転できる。 それに、バイクで身につけた「身体感覚」は4輪の運転にも間違いなく役立つ。それを、僕は身をもって経験していたので、迷うことなくコトを進めた。 当時、埼玉県桶川市にあったホンダの「セーフティパーク埼玉」、通称「桶川/おけがわ」に通うことにしたのだ。 高校時代、共に2輪に狂っていた親友がオフロードバイクに興味を持ち、バイクトレーラーも所有していた。なので、それに便乗させてもらい、桶川通いを始めた。息子が小学校6年の時だったと思う。