地球外生命を探して -太陽系の“三大名所“をめぐる 1.火星
地球と比べて火星、そういうことまで分かってきて、次のターゲットは実際にその有機物が生物由来なのかどうか、今でも生物が火星にいるかどうかを調べるということになります。今、日本では2020年代後半に火星に探査車を送って、そういうことを調べようという計画が今、進められていて、私も少し関係しているんですけれど、そういう計画もあります。2020年代なんて、もうすぐですよね。あと5年なんてあっという間。大人にとってはあっという間ですから。 2030年代にはアメリカが有人の探査、人間を火星に送り込んで、そこで調べるということも計画しています。皆さん、小さいお子さんたちも大きくなって大人になったころにはちょうどそういう時代になりますので、ひょっとしたらこういう中で、そういうところの探査、宇宙飛行士になるという子供が出てくれるんじゃないか。リアル『宇宙兄弟』みたいなものがあるんじゃないかなって僕は思っています。 谷:『宇宙兄弟』ですね。2015年、今から15年後、ちょうど皆さんが大人になるころになるのかもしれません。それでは火星についてまとめていただきます。 関根:火星は、今話したように昔、水が流れていたというのはどうもかなりな確度で確からしい。いろんな証拠がそろっている。当時、生命がいたかもしれないということです。地層になんかそういうかけらみたいなのが残っている可能性がある。今はすごく寒冷・乾燥化してしまいましたが、今もどこかにひょっとしたら生命がいるのかもしれない。そういうのがこれから火星のサイエンスになるかなと思っています。 谷:ありがとうございました。左の火星、40億年前のCG、想像図なんですけれども、本当に地球によく似たように見えるような、そんなイメージもするかもしれないですね。 →第2部へ