羽生結弦の現役続行宣言とも取れる前向き発言が海外に波紋…「“神的存在”が満員の会見で引退の噂を一蹴」
「ちょっとわかんないです。へへへへ、やっぱり五輪をやってみて、五輪って特別だなあと思いましたし、怪我をしてても立ちあがって挑戦すべき舞台は他にはないです。凄く幸せな気持ちになっていたので、また滑ってみたいという気持ちはもちろんあります」 4度目となる五輪への挑戦宣言とも取れる前向き発言。さらに「今後の目標はどこにあるのか?」との質問にも、ポジティブに答えた。 「そうだなあ。ゴール(目標)…4回転半を降りたいという気持ちは少なからずあって、それと共にプログラムを完成させたいという気持ちはあります。自分のアクセルは完成しちゃったんじゃないか、と思っている自分もいるので、これから先フィギュアスケートをやっていくとして、どういう演技を目指したいのか、どうみなさまに見ていただきたいのか、いろんなことを考えています。ただ次の五輪をどこでやるのかまだちゃんと把握できていない自分もいます(笑)。正直、混乱しているんですけど、ハハハ。でも、これからも羽生結弦として、羽生結弦が大好きなフィギュアスケートを大切にしながら極めていければいいと思っています」 これが偽らざる現在の心境なのだろう。 「アイス・プリンス」の羽生が現役続行へ前向きな会見を行ったことに海外メディアや、海外のSNSがすぐさま反応した。 サウス・チャイナ・モーニング・ポストは「羽生が引退しないことを明言するも、これが最後の五輪大会になるかどうかはわからない」との見出しを取って「日本のフィギュアスケート界で“神的存在”である羽生が満員の記者会見で引退の噂を一蹴した」と大きく報じた。 記事では、なぜ今回記者会見を開いたかについても詳しく説明。 「日本のオリンピック委員会(JOC)が、金メダルを守るのに失敗した羽生が通常のメディアスクラムとは別に記者会見を開きたいという意向を確認したためファンは意表を突かれた。羽生は、競技を続けるかどうか、怪我をしていたのか、史上初の4回転アクセルの成功を目指しているのかどうかなど、自分の将来について、いくつかの疑問を持たれていることを知っていたため、すべてを一度に解決するために記者会見を開いた」 また羽生が金メダルを獲得したネイサン・チェンを賞賛する言葉を贈ったことについて注目。 「常にスポーツマンである羽生は、北京五輪で金メダルを獲得したチェンを祝福した。22歳のチェンは、大会後の記者会見では、このスポーツの道を切り開いてくれた偉大なる羽生に感謝していた」とし、2人のスポーツマンシップとお互いに尊敬しあう姿勢をすがすがしく伝えた。