大阪府が「緊急事態宣言」延長要請を決定 重症病床きょう364床「これが本当の限界ではないか」という声も
第48回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議を開催
大阪府が「緊急事態宣言」延長要請を決定 重症病床きょう364床「これが本当の限界ではないか」という声も
大阪府は6日午後、大阪府庁で「第48回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開き、国に宣言の延長を要請することを決定した。会議では重症病床が同日で364床になることが報告され、担当者が「これが本当の限界ではないかと思っています」と説明する場面もあった。 【中継録画】大阪府が新型コロナ対策会議 「宣言」の延長要請は?(2021年5月6日)
緊急事態宣言、延長要請をお願いせざるを得ない
吉村洋文知事は、同会議で「大阪府の感染者数が右肩上がりという状況ではないかもしれませんが、高止まりの状態がずっと続いています。重症病床、入院の体制、医療についても極めてひっ迫した状況が続いています」と現状を説明。「高止まりにある非常に厳しい感染状況、医療提供体制も極限の状況にあると考えた時に、今回の緊急事態宣言については、延長要請をお願いせざるを得ないと考えています」と述べた。
新規陽性者数減も「楽観視できるものではない」
大阪府では5日、新たに668人の新規感染者が確認された。ゴールデンウイーク期間中は3日連続で新規感染者数が1000人を下回ったが、重症病床の使用率は103%となっている。 吉村知事は現在の大阪府の状況に「ゴールデンウイーク中に検査数が減少しているので、明けてからの週の状況をみないと分からないと思う。減少傾向に入っていると現時点での評価はできない。変異株の拡大のケースをみると、楽観視できるものではないと思っているので、いまだ厳しい感染状況が続いているという認識で対応する必要がある」と述べた。
健康医療部長「重症病床、受け入れ患者数はこれが本当の限界ではないかと思う」
また、会議の中では、重症者対応について、府の藤井睦子健康医療部長が「重症病床については本日364になりますが、これが本当の限界ではないかと思っています」と現状を説明する場面もあった。
知事「現在、国と協議中」
会議終了後に吉村知事の囲み会見が行われた。報道陣から「宣言の延長要請が決まった。期間はどれくらいと考えるか」という質問があり、吉村知事は「期間、措置の内容については国と協議している最中ですので、協議をして決定をしていきたいと思います」と答えた。
「3府県足並みをそろえて対応していこうとしている」
また「宣言を要請するときは要望をされたと思うが、今回は?」という質問もあった。 それに対し、吉村知事は「短い期間ではなかなか難しいと思っていますし、より適切なものを国に対して要請していきたい。兵庫県、京都府は経済圏も共通しており、井戸知事、西脇知事ともご相談を事前にしており、できるだけ3府県足並みをそろえて対応していこうとしているので、大阪府だけの問題ではないので詰めていきたい」と答えた。 具体的な期間などは、改めて対策本部会議を開き、決めていくと話した。