41歳でできた「初カノ」と結婚する至った彼の“勝因” 「奥手」だった東大卒男性が巡り合った最高の相手
「健太さんの第一印象は『真面目そう。緊張しているんだろうな』でした。だから、会話が盛り上がったわけではありませんが、不思議と気疲れはしませんでした。話が合う人と気が合うとは限りません。恋愛では話が最初から話が盛り上がる人を選びがちなので、そこは気をつけていました」 気が合うかもしれない、と舞子さんが思ったポイントがある。健太さんは理学部卒という、ハードめの理系男子だったことだ。 「私は学生時代は生物系の専攻でしたが、サークル活動で天文部にも所属していました。理工学部の人たちと一緒にいるのが楽しかったことを覚えています。健太さんは大学院も出ているので修士論文の話もできてありがたいです」
東大卒というブランドよりも「アカデミックな話ができることが嬉しい」という舞子さん。高学歴女性の本音と言えるかもしれない。 そんな舞子さんの心を大きく動かした出来事がある。2024年1月の能登半島地震だ。舞子さんは石川県内に関係者が多く、そのことを覚えていた健太さんが心配するメールを送ってくれたのだ。 「私だけではなく、私の家族や友人知人にも気を配ってくれることに驚きました。この人の手を簡単に離してはいけない、と思ったことをはっきり覚えています」
■告白のタイミングは慎重に 口下手な健太さんだがメールなどの文面は丁寧かつ繊細だ。その心優しさは舞子さんに伝わった。彼女に対してもともと前のめりだった健太さんは4回目のデートの帰り道に、「私は舞子さんのことをすごくいいと思っています。真剣交際に移りたいんですけどいかがですか」と丁重に告白。舞子さんは「私も今日は楽しかったです。これからもよろしくお願いします」と承諾した。 実は、興奮気味の健太さんは3回目のデートで告白しようと思っていた。事前に相談したのが、筆者と一緒に「お見合いおじさん」活動をしているお世話係のマチコ先生。「ちょっとだけ早いですね。もう1回ぐらい会ってからにしてください」との答えだった。