41歳でできた「初カノ」と結婚する至った彼の“勝因” 「奥手」だった東大卒男性が巡り合った最高の相手
恋愛に不慣れな人にとって、告白のタイミングを判断することはとても難しい。「玉砕覚悟で」などと乱暴なことをするとほぼ確実に玉砕する。紹介者や結婚相談所のカウンセラーなど、マチコ先生的な立場にいる人に意見を聞いたりなどして、着実に進めるべきなのだ。相手の状況や心境を把握していることが多く、「今夜、このお店で告白すればたぶん大丈夫」などと的確なアドバイスをもらえたりする。 実際、告白という一大イベントを先送りにした3回目のデートで、健太さんはリラックスした素顔を見せることができた。スパイスが利いたカレーうどんを夢中で食べていたところ、舞子さんから「美味しいものを食べているときって無口になるよね」と言われて会心の笑みを浮かべたのだ。健太さんはそのときの心境を生真面目に明かす。
「やっぱり緊張はしていたのですが、図星だったので笑ってしまいました」 その笑顔が可愛かった、と舞子さんは振り返る。真面目で、優しくて、可愛い理系男子。好印象は高まり、次のデートでの告白を受け入れるのは自然な流れだったのだ。 いわゆる女性経験がなかった健太さんは、「舞子さんともっと仲良くなる方法」に関してもマチコ先生に相談。手をつなぐなどのスキンシップを増やしたり、泊まりがけの旅行に行ったりすることを提案してもらった。旅行に関しては舞子さんのほうから誘い、一夜を共に過ごした。
「健太さんはいろいろ緊張しているな、と思った程度です。楽しく過ごせました」 ■結婚の条件は「すんなり」決まった かつての恋人とは12年間も付き合っていて結婚寸前に別れた経験がある舞子さん。謙虚さはありつつも、シンプルさ重視の生活習慣に関するこだわりは強く、外で働き続けることも結婚の条件だった。 共働きの両親に一人息子として育てられた健太さんは、結婚相手の女性がキャリアを継続することは当たり前で、むしろそれを望んでいた。完全リモート勤務の会社員である自分は住む場所に関しては相手にある程度合わせられる。