41歳でできた「初カノ」と結婚する至った彼の“勝因” 「奥手」だった東大卒男性が巡り合った最高の相手
「家庭以外にも自己実現の場がある女性がいいな、と思っていました。経済的にもお互いに依存しない関係が理想ですし、私は基本的に在宅勤務なので(相手が専業主婦だと)日中もずっと一緒にいることになって息が詰まりそうです」 子どもについては不妊治療などはせず、運良く授かったら一緒に育てるという点で合意。結婚の条件が「すんなり」決まった。健太さんが舞子さんにプロポーズしようと思っていた日のことである。 「舞子さんの誕生日だったので、夜景がキレイなホテルの部屋とディナーを予約しました。部屋で2人きりになったときに結婚の話を切り出そうと思っていたのですが、住む場所や仕事の話などがどんどん進んでしまって……」
舞子さんの話を「ちょっと待って!」と珍しく遮った健太さん。ここで一世一代の男気を発揮した。 「まだ正式に言っていなかったけれど、舞子さんと結婚したいです」 すでに結婚前提で話をしていた舞子さんの返事はもちろんYES。外食や博物館めぐりなどのデートが楽し過ぎてお互いの家に行ったことがないままに婚約が成立した。一人暮らしの部屋はそれぞれ引き払い、生活費折半の新居で集合。今は和やかな共同生活を始めている。
■「お似合い夫婦」な2人 健太さんの母親は4年前に亡くなり、父親も2年前に他界している。父親の葬儀で喪主を務めた健太さんを親戚はひどく心配していたという。 「結婚を報告したところ、叔父と叔母がとても喜んでくれました」 舞子さんの両親からは「2人は雰囲気が似ているね」と指摘されたらしい。そうでしょうか、と健太さんと舞子さんは首をかしげるが、そのしぐさがすでに似ている。 「お似合い夫婦」とは条件的に釣り合いがとれていることを指したりする。しかし、結婚した後に佇まいや笑い方が徐々に似てくるような夫婦のほうがこの言葉にふさわしい気がする。
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大宮 冬洋 :ライター