海外メディアは”東京五輪の顔”大坂なおみの3回戦敗退の原因をどう分析したのか…「最終聖火ランナーのプレッシャー」
東京五輪の最終聖火ランナーを務めた女子テニスの“スーパースター”大坂なおみ(23、日清食品)が27日、女子シングルス3回戦で世界ランキング42位のマルケタ・ボンドロウソバ(22、チェコ)に1-6、4-6のストレートで敗れ、母国での五輪が終わった。ボンドロウソバとは初顔合わせだったが大坂は第1セットから動きに精彩を欠き、第2セットは4-4ゲームまで盛り返したが、ペースを取り戻すことができなかった。大坂は6月の全仏オープンで記者会見を拒否して問題提起、その後メンタルヘルスの問題を告白し、ウィンブルドンには出場しなかっただけに、東京五輪でのパフォーマンスや取材対応に海外メディアも注目していた。それだけに海外メディアも大坂の格下に対する“番狂わせ“を大きく取り上げ敗因を分析した。。 「東京五輪の顔、大坂がテニスでノックアウトされ、ぼう然」という見出しで報じたのは、英ガーディアン紙だ。 「涙を流した大坂はプレッシャーに負けてしまったかもしれないと認める」とし大坂が第2セットで巻き返せなかった展開をこう伝えた。 「活発さに欠ける難しい一日で、問題をいつものように解決することができなかった。メンタルのタンクが空になってしまっていた。バックハンドの2つのミスで試合を終え、ホームグラウンドで五輪の金メダルを獲得するという夢は敗れ去った」 また“番狂わせ”が起きた原因に、母国の代表としての重圧だけでなく、全仏オープン棄権後に鬱の苦悩を告白するなどした、ここまでの状況が影響したのではないかという見方を示した。 「五輪の顔として通常の状態であれば違った結果になっていたかもしれない。しかし、彼女はメンタルヘルスを優先するために全仏とウィンブルドンを辞退していた。米国に戻った後も注目や批判があった。彼女の敗北はすべてが合わさった結果のように思えた」 さらに同紙は大坂の試合終了後のメディア対応の混乱をレポートした。 「大坂は、たとえメディアと話さなくても通ることが義務づけられているミックスゾーンを通らず、横の出口からコートを後にした。最初の情報では、彼女は戻ってこないということだった」とし、その後、日本テニス協会が大坂のマネジメント会社を通じて連絡を取り、五輪規定を説明。すでに車に乗車していた大坂が会場に戻り、ミックスゾーンに姿を現して取材に対応したことを紹介した。