海外メディアは”東京五輪の顔”大坂なおみの3回戦敗退の原因をどう分析したのか…「最終聖火ランナーのプレッシャー」
パリ五輪を狙う考えを表明
大坂は、そのミックスゾーンで海外メディアから「プレッシャーは耐え難いほどだったのか?」との質問を受け、「イエスでもあり、ノーでもある」と答えたという。 さらに日本のメディアとの対応の様子については、「彼女の目には涙が浮かび、23歳の彼女は答えることができなかった」とした。 同紙は大坂には「母国に金メダル」の約束を果たす機会がまたあると見ているが、「母国で開催される五輪で勝つというチャンスはもう来ないだろう」と締めくくっている。 米ヤフーも「東京五輪の顔」という形容詞で大坂の3回戦での敗退を伝えた。 「テニスの世界では、番狂わせや調子の悪い日はよくあることで、2か月近くもプレーしていない場合はなおさらそうだ。しかし、日系米国人のスター選手である大坂にとって、数日前に聖火台に点火し開幕した東京五輪で3回戦で敗退したことは、しばらく心が痛むものになるだろう。来年またチャンスを取り戻すというわけにはいかないからだ」と大坂の心情をおもんぱかっている。 そして「この大会は彼女のために用意されたイベントだった。生まれ故郷(3歳のときに家族でニューヨークに移住)に戻るチャンスであり、新型コロナウイルスのための延期、国民からの不評、無観客のスタンドに悩まされてきた五輪を盛り上げる役割を担っていた」と指摘。開会式からめまぐるしいスケジュールで3回戦を迎えたことも付け加えている。 「国際オリンピック委員会(IOC)は、彼女の1回戦を24日から25日に変更した。これは23日の開会式で五輪聖火台に火を灯すという、とても名誉なことを行うためだった。1回戦で勝利したとき彼女は、このイベントが目まぐるしいものだったことを認め、体調が万全ではなかったと言っていた」 台風の影響で屋根を閉じられた有明コロシアムで大坂の動きがベストでなかったのも仕方のなかったことかもしれない。 「日本のスポーツ・セレブリティの一人として開会式の聖火台に点灯したテニス界のスーパースターは3回戦で番狂わせで敗れ、東京五輪を去った」との見出しを取って報じたのは米ニューヨーク・タイムズ紙だ。