畑岡奈紗が米ツアー4位健闘も急遽マスク着用の”異変”で失速?!
フェアウェイをキープしたのは14ホール中でわずか5度。初日から3日間で78.6%に達していたフェアウェイキープ率は、最終日では何と35.7%にまで急降下した。 ティショットが乱れれば、必然的にパーオン率にも影響を及ぼす。3日目までの83.3%が最終日には50%に下がるなど、2017年から戦ってきたアメリカ女子プロゴルフツアーで身につけた正確無比なショットが、ホールによっては横から吹きつけられた大西洋からの強風の影響で乱れてしまった。 だからこそ最終日に畑岡も「5オーバーぐらい打った感じ」という言葉を残したのだろう。 それでも実際には2アンダーで回るなど、4日間を通じてアンダーパーをマークし続けた。4日間を通じて3パットもなし。タフなツアーを転戦してきたなかで、ショットの正確性とともに育まれた逆境に耐える力とミスしても気持ちを切り替える力が畑岡を上位に踏みとどまらせた。 そして、我慢した末に18番ではティショット、セカンドショットで納得できる球筋を出せた。次戦は現地時間8日からペンシルベニア州のアロニミンクGCで開催される今シーズンのメジャー第3戦、KPMG全米女子プロゴルフ選手権。畑岡への期待が高まる。 「来週が終わると4週間ぐらい空くので、休む前にしっかりといい成績を残せるように頑張りたい。最終ホールはいいショットが続いたので、それを続けられるように、3日間で上手く調整していきたい」 プレーオフで涙を飲んだものの、2年前の全米女子プロゴルフ選手権では最終日に64の猛チャージを演じて、9打差を追いついた験のいい大会だ。ニュージャージー州からペンシルベニア州へは陸路で移動できる上に、ショップライトLPGAクラシックの最終日に吹き荒れた海風とも無縁の林間コースでの開催となる。心身に残った好感触を、メジャーでの大暴れへとつなげていく。