主役候補チェルヴィニア、ステレンボッシュの取りこぼしは十分あり得る!? 京都の内回りを攻略できる勢い果敢な先行馬【秋華賞】
前哨戦を勝ち上がった他の注目馬の評価は…
さて、ステレンボッシュとチェルヴィニアを主力と見るのは当然として、その他の注目馬も挙げておきたい。 ローズステークスを力強い差し切りで制したキズナ産駒のクイーンズウォークは、ひと夏越しての成長が著しい。桜花賞(0秒6差の8着)、オークス(0秒4差の4着)とGⅠになると頭打ちの感もあったが、秋初戦で見せた終いの伸びはひときわ目を引いた。加えて、2月のクイーンカップ(GⅢ、東京・芝1600m)で見せた末脚の切れが戻れば、主力級と遜色ないレースも可能だろう。 ドゥラメンテ産駒のミアネーロは、3月のフラワーカップ(GⅢ、中山・芝1800m)の勝ち馬。GⅠ初挑戦となったオークスではレースグレードの差を感じさせて14着に大敗した。しかし秋初戦の紫苑ステークスでは、中団の後方から鋭い脚を使ってタイム差なしの2着に突っ込んで秋華賞への優先出走権を獲得。こちらも休養を挟んでの成長を感じさせるレースを見せた。たくましさを身に付けての変わり身が見込める、怖い存在だ。 7月のクイーンステークス(GⅢ、札幌・芝1800m)で1、2着となったコガネノソラ(美浦・菊沢隆徳厩舎)とボンドガール(美浦・手塚貴久厩舎)は、斤量のメリット(51㎏)に恵まれた感があって評価を下げた。 淀の舞台に集結した精鋭15頭で争われる3歳牝馬三冠の締めを飾る秋華賞は主力の順当決着か、それとも――。 文●三好達彦
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