「絶対に2m超の選手には負けたくなかった」西田有志が明かす“エースの心得”…ギャップをどう埋めた?「自分の理想像は自分で作り上げたい」
元バレーボール日本代表の福澤達哉氏が、毎月ゲストを招いてバレーボールの真髄を伝える動画コンテンツNumber Volleyball Night。記念すべき10回目のゲストは、好調、大阪ブルテオンを引っ張る西田有志選手。「オポジットとは?」と改めて聞くと、西田選手の知られざる一面が明らかに。 【貴重写真】「ブラン監督の前で子供のように泣く西田」「涙が止まらない高橋藍」「静かに目を潤ませる宮浦」パリ五輪、テレビでは映らなかった“最強男子バレーの集大成”を見る(100枚超)
オポジット=エースだと思います
福澤 今までほとんど聞いたことがありませんでしたが、西田選手にとって、オポジットとはどういう役割のポジションでしょうか。 西田 どんなトスでも、どんな局面でも決めきるのがオポジット。それでこそ、オポジット=エースだと思います。脳裏にいつもあることです。身長のギャップについてはずっと言われ続けていて、ウィークポイントになることは自分でもわかっています。2mを超える選手と張り合ったときに、どっちが強いかといえば、もちろん2m超の選手でしょう。そのなかで、自分は何で優っていかないといけないのか――。ブロック、スパイク……攻撃面では絶対に負けたくない。でももしそれができなくなった時に、チームを救うために何ができるのか。 それはディフェンスだと思っています。だから、ディフェンス面にも力を入れています。オポジットだからディフェンスをしなくていい、と考えるのではなく、ひとりのディフェンスをする選手として、自分がつぶれても残り3枚がマックスでいけるようなパスを出すんだと考えるようにしています。 どんな時も、自分がパスをしたときにセッターどういう状況で上げられるのかを考える。常にAパスは狙いたいですが、いつもというわけにはいかない。ディグやレセプションでもチームに貢献したいし、サイドの選手のストレスを少しでも減らせるプレイヤーでありたい。そこが自分のプレースタイルで重要視しているところです。絶対的なエースでありながら、どのプレーに対しても責任を負わないといけない。そういうなかで託されて決めきるのがオポジット。最初はディフェンスからですね。
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