「絶対に2m超の選手には負けたくなかった」西田有志が明かす“エースの心得”…ギャップをどう埋めた?「自分の理想像は自分で作り上げたい」
1カ月で5~6kg減量
福澤 パリ五輪の話が出たけど、西田選手のパフォーマンスは安定してよかったですよね。ドイツ戦20点、アルゼンチン戦21点、アメリカ戦18点、イタリア戦22点と得点し、サービスエースもたくさん取っていた。自身の手ごたえはどうでしたか。 西田 コンディションは、ネーションズリーグから非常によかったです。そのとき減量したんです。調子のいいベスト体重があったので、1カ月で5~6kg痩せてそのときまで戻しました。食事の量を調整したり、運動量を増やしたりして。機動力がないと自分の体は使い物にならないと思ったので。 自分自身のパフォーマンスだけを見れば悪くなかったです。客観的に見てそうは思わない人もたくさんいるのは分かっていましたが、バレーボールを一番近くで見ている、他国の選手や監督から「プレイヤーとして成長したね」とよく言われたのが嬉しかったです。嬉しかっただけでなく、もっとできるなと思ったんです。そこが良かった部分ですね。
パリ五輪、プレッシャーはあったのか?
福澤 個人的にはコンディションはよくても、思うような結果が得られなかったパリ五輪。西田は東京五輪を経験してのパリ五輪だったけど、相手国からの見られ方が明らかに違いましたよね。強豪国として警戒される側になった。想像以上にタフな試合が続いたと思うけど、プレッシャーはあった? 西田 僕はそこにプレッシャーはありませんでした。そう受け止めてもらえるのは非常にありがたいことでした。常に自分自身はチャレンジャーだと思っていましたし。一戦一戦、何が起きるのかわからないのがチームスポーツの醍醐味ですから。勝てるという確証はないというのがドイツ戦でも味わった部分です。 福澤 なるほど。監督のブランからは何を教わったか、そして代表休養の理由を教えてもらえますか。
(「NumberPREMIER Ex」藤森三奈(Number編集部) = 文)
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