【"神管理" の空間】「庭もまた一幅の絵画」足立美術館が22年連続トップ : 米国の日本庭園専門誌選出
米国の専門誌が選ぶ2024年の日本庭園ランキングで、足立美術館(島根県安来市)が1位に選ばれた。同館の1位選出は2003年のランキング開始から22年連続。7人の専任の庭師を擁し、さらに職員全員で、1年365日、1日も休むことなく庭の掃きそうじや落ち葉拾いをして維持管理に勤めているという。
米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」は、旅館や個人邸も含む約1000の候補地の中から、世界各国の専門家が選んだ日本庭園のランキング上位50件を毎年発表している。同誌はこのプロジェクトについて、「日本の庭を規模や知名度によらず、純粋にその美と質によって評価する初の試み」と紹介している。 2024年の1位には、22年連続で足立美術館が選出された。同美術館には建物を囲むように「枯山水庭」「苔庭」「白砂青松庭」など5万坪(約16.5万平方メートル)に及ぶ多様な庭園が広がっている。 同美術館の足立隆則館長は22年連続の1位選出について、「足立美術館創設者の足立全康は “庭もまた一幅の絵画である”という言葉を遺した。来館者に『何度でも来てみたい』と感動の声を上げていただけるよう、職員全員が一丸となって維持管理にあたり、日本庭園の魅力を世界に発信していきたい」とコメントしている。 2位には22年連続で宮内庁が管理する桂離宮(京都市)が選ばれた。以下、旧個人邸の山本亭(東京都葛飾区)、庭園の宿 石亭(広島県廿日市市)などが続いた。
桂離宮
山本亭
庭園の宿 石亭
玉堂美術館
養浩館庭園
大濠公園
二条城庭園