すすきのの老舗ジンギスカン店が東京初出店 優秀な外国人スタッフが店長
地方都市繁盛店の東京進出は、成否が分かれる。東京でも繁盛店になって店舗数を増やし、一大チェーン店にまで成長したら万々歳だ。一方、最初は話題性で集客できても次第に飽きられ、初期費用を回収できず、人知れず撤退していくケースもある。成功すれば大きな飛躍になるが、撤退すれば、地元店舗へのイメージダウンも少なからず避けられない。まさに東京出店はもろ刃の剣といえよう。 【関連画像】新鮮な生マトンとスリット鍋の縁に流れ落ちたマトンの脂が染み込んだ玉ネギや長ネギも絶品のジンギスカン。かむと肉汁が口いっぱいに広がり、いくらでも食べられそうだ。 そんな中、札幌・すすきの発の人気ジンギスカン店「成吉思汗(ジンギスカン)だるま」が2024年7月14日に東京・上野御徒町にオープンした。東京初進出のきっかけはなんだったのだろうか。また、現在多くの飲食店が抱える最大の課題であるスタッフ不足をどのように乗り越えたのだろうか。その答えを聞きに、店へ向かった。 場所は下町の雰囲気が漂い、多くの飲食店がひしめく上野御徒町だ。近年は松坂屋のリニューアルに加え、パルコやTOHOシネマズも出店し、現代的な雰囲気を併せ持つ町に変貌している。 東京メトロ銀座線の上野広小路駅を下車。A4出口を出て上野駅方面に直進。上野広小路交差点を渡って、春日通り沿いに左折する。3ブロック目の角に、赤地に白文字で書かれた「だるま」の看板が見えてくる。徒歩3分。東京メトロ千代田線の湯島駅、都営大江戸線の上野御徒町駅、JR山手線の御徒町駅からも近いので、アクセスは大変いい。 店内は2階建ての2フロアで店舗面積は15坪と、札幌のお店と同じように大きくはない。1階はカウンター7席、2階はカウンター13席の合計20席だ。 1時間制なので、テンポいい注文が必要だ。まずはドリンクのオーダーを。ビールはサントリー生ビール(中)650円(以下、価格は全て税込み)、(大)1080円、瓶ビール(サッポロクラシック中瓶、サントリープレミアムモルツ中瓶)各715円、お酒330円、角ハイボール600円、レモンサワー363円など。希少でなかなか飲めないウイスキーを使用したハイボールとして、ハイボール山崎1500円、ハイボール白州1500円、ハイボール響ブレンダーズチョイス2000円と種類も豊富だ。 また、北海道余市ワイン(赤・白/ハーフボトル)2500円やシャンパン・モエ小瓶4400円と、なかなかのアルコールカテゴリーのカバーぶりである。なお、アルコールを注文すると、もれなくお通しとして「おしんこ」(230円)が有料で付いてくる。 このためサイドメニューの注文は、おしんこが被らないようにしつつ、「ママの手作りキムチ」(395円)を選ぶのがおすすめだ。甘味と酸味のバランスがよく、肉ともビールとも白飯とも相性がいい。ママの手作りキムチは締めの裏メニュー(後ほど記述)にも役立つ。