ラグビー日本代表がイングランド代表と対戦! ビッグマッチをどこでどう観るか、それが問題だ──最高額20万円の「ホスピタリティプログラム」に注目!
ラグビー日本代表がイングランド代表と6月22日(土)に国立競技場で対戦。最高額20万円を含む、特別なホスピタリティチケットとは? 【写真を見る】リーチ マイケルが、堀江翔太が、リッチー・モウンガがこんなに近い!!(全12枚)
ホスピタリティプログラムに大興奮!
赤いユニフォームを纏った東芝ブレイブルーパス東京の選手が現れた。 先頭を歩く8番には見覚えがある。褐色の肌に短髪、そして黒々とした無精髭を蓄えた身長189cm、体重113kgの体躯は、「GQ MEN OF THE YEAR」を受賞(「“ONE TEAM”を牽引したリーダー──ラストサムライのように」)した2019年の頃と変わらない(ように見える)。分厚い胸板、盛り上がった大臀筋を見ると、撮影時に衣装が入らずに冷や汗をかいたことを思い出す。風貌はまさに威風堂々。極端に気持ちが昂っているような様子はない。キャプテンのリーチ マイケルだ。 続いて現れた青いユニフォームは、埼玉パナソニックワイルドナイツ。最後尾を歩くドレッドヘアは、今シーズン限りで現役引退を発表した堀江翔太。この日はベンチスタートだからというわけではないだろうが、最後の大一番であってもいつも通り飄々とした雰囲気だ。 ここで現在の日本ラグビー、二人が所属する最高峰リーグ「ジャパンラグビー リーグワン」について触れておきたい。リーチや堀江のような日本代表の顔となる選手が中心となって構成されるリーグではあるが、近年は海外のトップ選手が日本でプレイする傾向が強まってきている。そんな中でも今季は格段にすごい。史上最高レベルと言われており、昨年の「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」の決勝、南アフリカとニュージーランドの出場メンバーのうち14人が今季日本でプレイしているのだ。 他にもオーストラリアやウェールズ、トンガ、サモアといった強豪国の中心選手が、リーグワンの各チームに名を連ねているのだが、なぜ世界的スターが各国の人気リーグではなく日本を選ぶのだろうか? サラリーも含めた契約条件の良さはもちろんだが、レベルが飛躍的に向上した日本のラグビー環境にも魅力を感じているという。「選手としてステップアップできている」と語る外国人選手の声も聞かれるほどだ。 ちなみにプレイオフ決勝のこの日、埼玉ワイルドナイツには、マリカ・コロインベテ(オーストラリア)、ダミアン・デアレンデ(南アフリカ)、東芝ブレイブルーパス東京には、リッチー・モウンガ、シャノン・フリゼル(ともにニュージーランド)といった、スター選手がスタメンに名を連ねているのだが、旬を過ぎたそれではなく、あくまで「現役バリバリ」であることを記しておきたい。 話を戻そう。そんな外国人スター選手と日本代表選手が名を連ねる両チームの選手が入場ゲート前に並ぶ。役者は揃った。選手たちの視線の先、ゲートの向こうには緑色のピッチが眩しく光る。ここは国立競技場。舞台は、ラグビーの日本一が決まる「NTT ジャパンラグビー リーグワン2023-24 プレーオフトーナメント」の決勝だ。観衆は5万6486人。1試合最多入場者数のリーグ新記録だという。 時刻は試合開始5分前の14時55分。気温25度、湿度38%。ピッチに爽やかな風が吹き抜ける。この日は5月26日ということで、消耗が激しいラグビー競技には適さないコンディションではあるのだが、まさにスポーツ観戦日和だ。今、日本のラグビーは冬だけのスポーツではないのである。 選手の登場を待ち侘びる5万6486人が固唾を飲んで静まり返る。合図を待つ選手たちの表情が引き締まってくるのがわかる。事前の約束通り、それを見守る見学者たちは、選手に声をかけることはない。当然スマホでの撮影も禁止だ。記者は、その様子を46人のラガーマンのすぐそばで約80名の見学者たちに混じって見守っている。ラグビーの日本一を決める国立競技場の大舞台、緊張がピークに達する入場ゲート、隣にはリーチ マイケルと堀江翔太、さらに海外のスター選手がオールスターのように並ぶ! この興奮、伝わるだろうか。 それにしても、記者がなぜ、選手入場を間近で見学できているのか? それは主催する「リーグワン」と「日本ラグビー協会」の招待で、「ホスピタリティプログラム」、その中でも最高ランクに位置付けられる「Champion Club」のメニューを体験する機会に恵まれたのである。これは新時代を迎える日本ラグビーが「スポーツホスピタリティ」をどのように捉えているのか? メディアを通じて新しいスポーツ、ラグビー観戦のスタイルを広く知ってほしい、というのが主催者の狙いなのだ。