ラグビー日本代表がイングランド代表と対戦! ビッグマッチをどこでどう観るか、それが問題だ──最高額20万円の「ホスピタリティプログラム」に注目!
緊張の選手入場を間近で!
さて、この「ホスピタリティプログラム」は、世界的に注目されている富裕層に向けた新たなビジネスモデルである「スポーツホスピタリティ」のジャンルに属する。観戦以外のスペシャルな体験を提供するプログラムというのが特徴だ。 ちなみに、スポーツ観戦を核とする「スポーツホスピタリティ」は、すでに欧米で確立されているビジネスモデルだ。2019年の「ラグビーワールドカップ2019日本大会」や2021年の東京五輪を経て、日本でも富裕層に向けた新たなビジネスとして注目されている。昨年7月、国立競技場で行われたサッカーのパリ・サンジェルマンが主催する「Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2023」では、350万円の「PRIVATEホスピタリティルーム」が完売したことは記憶に新しい。 ラグビーのトップカテゴリーである「リーグワン」が運営する「ホスピタリティプログラム」も基本的にコンセプトは同様だ。通常の観戦チケットとは異なり、特別な食事がビュッフェスタイルで提供されるホテルのラウンジのような空間(観戦シートに直結)で、お酒を飲みがなら最高のアングルで試合を観戦できる、というのがセールスポイントとなる。メニューには控え選手をはじめとしたゲストによるラウンジ訪問も含まれる。 このようなメニューは、他の競技の「スポーツホスピタリティ」でも見られる標準的なものではあるだろう。でもラグビーのそれはひと味違う。「ホスピタリティプログラム」の最高ランクに位置付けられる「Champion Club」には、前述した「選手入場見学」以外にも、「選手バス出迎え」などのスペシャルなメニューが含まれるのだ。とにかく選手との距離が近い。この「Champion Club」でも金額は8万円というのだから、まさにバリュー・プライスなのである。
ラグビー日本代表の価値
一般向けに発売される「ホスピタリティプログラム」の購入者には、たとえば200名分の座席をまとめて購入する企業も含まれるという。同じ趣味を共有してお互いのパーソナリティを理解し合うことで企業同士が交流を深めたり、あるいは商談を進める舞台としてラウンジを活用することもあるようだ。 そんな魅力的な「ホスピタリティプログラム」は、これまで「リーグワン」を対象に販売されてきたのだが、いよいよ日本代表戦でも販売を開始している。注目は6月22日に国立競技場で開催される「リポビタンDチャレンジカップ2024 日本代表vsイングランド代表」だ。 代表戦だけに、「ホスピタリティプログラム」のメニューはスペシャルなものとなるようだ。新たに設定される「Platinum」(20万円)には、記者が体験した「選手入場見学」はもちろん、「試合前後のラウンジへの監督、選手などの訪問」、試合前日の「練習見学」も含まれるという。 2019年に日本で開催された「ラグビーワールドカップ2019日本大会」を機に、日本国内ではラグビー人気が盛り上がりを見せているが、日本代表人気は国内だけにとどまらない。実力国として認知された現在の日本代表には各国から対戦オファーが殺到しているのだ。その証拠に、11月にイングランド・ラグビーの聖地「トゥイッケナムスタジアム」で予定されている日本代表戦は、8万人以上を収容できる大箱のスタジアムにも関わらず、今回紹介したような高額のホスピタリティプログラムから、すでに完売が見込まれているというから驚きだ。目の肥えた本場のラグビーファンが認めている、今、日本代表はそういうチームであり、ブランドなのである。 さて、6月22日の国立競技場、そんな日本代表がイングランド代表を迎え撃つビッグマッチをどの席でどのように観るべきか? 「ホスピタリティプログラム」以外の選択肢はない。最高峰の「Platinum」(20万円)にはそれだけの価値がある、と言い切ってしまいたい。
リポビタンDチャレンジカップ2024 日本代表vsイングランド代表
主催:公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会 主管:関東ラグビーフットボール協会、東京都ラグビーフットボール協会 特別協賛:大正製薬株式会社 後援:東京都 開催日:6月22日(土) 開場時間(予定):12:30 キックオフ(予定):14:50 会場:東京・国立競技場 https://www.rugby-japan.jp/ チケット情報はこちら https://ticketrugby.jp/team/15men 写真・ジャパンラグビーリーグワン 文と編集・神谷 晃 AKIRA KAMIYA(GQ)