菅首相が会見 「宣言」に4府県追加(全文2)日本にロックダウンはなじまない
日本は台湾情勢にどのように関わっていくのか
ブルームバーグ:ブルームバーグの延広と申します。内政同様に重要な外交面について、台湾をめぐってお尋ねをいたします。4月の日米首脳会談以降、防衛白書への記載や、そのほか閣僚や議員からも発言があり、日本側からの言及が相次いでいます。日本は台湾情勢に今後、どのように関わっていかれるのか、また、有事が起きないためにどのようなことができるのか。台湾とは半導体での連携も期待されるところですが、今後、どのような協力をお考えでしょうか。 菅:わが国としては、台湾をめぐる日中の関係ですけども、両岸当事間で直接の対話によって平和裏に解決してほしい、これが日本の基本的立場であり、一貫をしています。さらに日米首脳会談、あるいはG7の会談でも、台湾問題についてはこのような方向が示されたということもご存じかと思います。そういう中で、台湾海峡全体の平和と安定の重要性と、先ほど申し上げましたように両岸の平和的解決、これがわが国の従来の立場であり、このことについて関係国ですね、米国、G7のそれぞれの国との中で立場がこれは明確に今回はなってきたというふうに思います。 わが国と台湾の関係については、申し上げましたように、非政府間の実務関係として維持していくという基本方針に変わりはありません。また、わが国の国益を守って、そして日米同盟の抑止力、さらにはASEANの同志国、こうしたことの国々と連携をしながら対応していくという、こうしたことも大事なことかなというふうに思っています。 司会:それでは読売新聞、黒見さん、どうぞ。
総裁任期中に解散する考えに変わりないか
読売新聞:読売新聞の黒見です。衆議院解散総選挙の時期についてお伺いいたします。総理はかねて、感染状況が厳しいこともあって感染対策にまずは全力を注ぐということをおっしゃられてきたと思うんですが、宣言期間中に入る来月中には総裁選の日程も固めていかないといけないと思います。お伺いしたいんですが、総理は党総裁任期中に解散をするというお考えに変わりはございませんでしょうか。 菅:まず私、これは何回も質問を受けていますけど、私の答えはやはり新型コロナウイルス、この感染拡大を阻止していく、それが今、内閣にとっての、これは最優先の課題だというふうに思っています。そのことには変わりありません。ワクチン接種も含めて徹底して対策を行っていく。とはいえ任期もあります。そうしたことを踏まえながら、そこは全体として検討していきたい。それが私の今の立場であります。 司会:それでは中国新聞、下久保さん、どうぞ。 【書き起こし】菅首相が会見 「宣言」に4府県追加 全文3に続く