「第6波のピークを超えることはあり得る」尾身会長会見7月14日(全文4完)
空気の流れを遮断することはなかったのか
で、これから、ちょっと話は違いますけど、新しい専門家の助言組織というのが今議論されますよね。私はそういうふうな仕組み、必要だったらいろんな人とすぐに。で、一番大事なことはリサーチクエスチョンなので、調べたい、単に情報じゃなくて、これをどうしたらいいのかというのは、そんなに答えがあるわけじゃないですね。だからそれについては研究したりデータを解析したりするシステムが必要なので、それが今までは比較的なかったので、今それでいろんな学会なんかと。で、これはその1つの例です。 そういうことで、もっと早くしたらいいんじゃないかと私もそう思いますけど、そういうことで今日になった。しかも今回は換気というのが今まで以上に重要で、感染がすごく速いスピードで、そういうことで今回出したということであります。よろしいですかね。 毎日新聞:その関連で、このパーティションが普及した、そのもともとの1つとしては、確か旧専門家会議のころに、やっぱりパーティションの活用などが確か10のポイントだか何かでいわれたのでは。ごめんなさい、ちょっと勘違いだったら恐縮なんですが、もともと専門家会議時代にこういったものの活用が提案されたのではなかったかなと思うんですが、そのときにはやっぱり、逆にそれが空気の流れを遮断するようなことを招いてしまった、そういうことはないんでしょうかということと、もう1つ、それであればちょっと提案がもう少し、うまくなかったのであれば、もう少し早く改めるべきだったのかどうか、すいません、事実関係が誤っていたら申し訳ないんですが。 尾身:まず事実関係は、私の記憶では、これは分科会で換気のことはやったと思います。専門家会議でパーティションのことを。 司会:先生、すいません、マイクのほうをお使いください。
現状の医療提供体制を見直す必要性は
尾身:ごめんなさい。先生、専門家会議でないよね? うん。あとで調べましょう。で、私の記憶では、アドバイザリーボードでやったことはないんじゃないかと。で、分科会でやったことは間違いない。分科会で換気について、パーティションというものを言ったことは間違いないと思います。 そういう中で、それを言ったのが今から考えればということで、それについては、世の中っていうのはいろんな経験を積んだり、いろんな、それこそ工学部の人たちのフィードバックがあるわけで、むしろ高いと空気の流れを阻害するんじゃないかという意見はかなりあった。従ってそれを最終的に調べて研究してもらうということで、この3人の先生方にもうかなり前からお願いして、やっとここにまとまったということで。 そういうことで、いろんな知見というか、いろんな情報を分析しながら進んでいく、これは1回決めたらそれで、対応っていうのは徐々に対策を変化させるということ。で、今回も、最初から分かっているわけじゃないからね。そういうふうに、最初のころに高いから、最初のころはどちらかというと飛沫のことで主に集中したと思いますね、飛沫が飛ぶということを防ぐ。そういうことで、だんだんとその後、換気というものがより重要になってくるということで、この問題意識がわれわれの間に芽生えてきて、そういうことで徐々に専門家の先生、いわゆる工学部系ですね、こういう人に。そういうことだと思います。 毎日新聞:あと、もう1つなんですが、感染、ごめんなさい。先ほどの一疾病の話なんですが、今、感染者数が伸びているだけでも、今、やっぱり議論を始めるべきという、その理由の1つとして、先ほど、保健所の対応がやはり早急に変えることが求められるというようなことをおっしゃっていたかと思うんですが、医療提供体制の関係で、やはり今のままでは何かうまくいかないっていうところ、見直す必要性っていうのは、何かあるんでしょうか。 尾身:それは、先ほど太田先生、まだ太田先生おられますね。先ほど、彼、太田先生が言っていただいたように、さまざまな点において、少しずつ医療供給体制というのをより柔軟に、より重点化したほうがいいというのは、われわれはずっと議論してきたので、そういうことをもうわれわれ、ずいぶん議論しているのですけど、一番の現場の状況を分かっている先生に、具体的に医療の、一疾病としてのあれというのは、具体的にどんなことを想定しているか、というご質問ですよね。