「第6波のピークを超えることはあり得る」尾身会長会見7月14日(全文4完)
医療提供体制の見直しが今、必要と考えているのか
毎日新聞:先ほど、太田先生はどちらかというと一朝一夕にはいけないっていうことをご説明されていたと思うので、何かそこからちょっと、あれなんですが、太田先生というよりも、尾身先生の考えとして、何か医療提供体制の見直しが、今この局面で特に。 尾身:それは、例えば外来の、入院の人をどういうふうにして、どういう場合に入院させるか。外来の人はどういう。 司会:先生、マイクお願いいたします。申し訳ございません。 尾身:それは、いろんなところで、例えば入院ですね。入院というものを、感染者ならなるべく多く入院させるのか、重症化によって分けるのか、あるいは報告ですよね。全例をいちいち報告するのか、もう少し定点サーベイランスみたいのを用意、一緒に絡ませるのか。あるいは健康観察というのを保健所が全員にやるのか、あるいは個人にある程度任せるのか。あるいは病棟のほうを病棟単位でやるのか、病室単位でやるのか。あるいは濃厚接触者の期間を、濃厚接触者としてもある程度症状がなければ動いていいのか。さまざまな課題が今、議論されているので、ちょっと私、そういうことですけど、一番現場の先生にも、一応聞いてください。 司会:はい。太田先生。ご発言ございましたら、よろしくお願いいたします。
一朝一夕にいけるものではない
太田:すいません、太田です。ありがとうございます。たぶん、今、すぐに体制を変えると言われると、やはりこれ、非常に医療というのは複雑な制度の中で、たくさんの医療機関、医療従事者が関与しているので、なかなかスムーズにいけるかどうか、混乱を来すんじゃないかっていうのはあるんですけども、これだけコロナの感染が、以前の株からオミクロン株のような形に変わってきている中で、より柔軟にやはり対応していかないと、医療機関というか、医療として、いわゆる能力が最大限発揮できないという状況が、やはりありうるのではないかという問題意識を持ってらっしゃる先生方っていうのは、結構いらっしゃいます。 今回の第7波対応という形でも、より外来で診ていただける医療機関を増やそうだとか、入院で診ていただける医療機関を増やそうというものも入っておりますけれども、さらにそれをより柔軟にやらないと、実際に感染の規模が非常に大きくなったときに対応できないんじゃないかというような問題意識っていうのはある。そういう状況の中で、今現在から検討を始めるべきではないかというような形に対して、多くの先生方からの同意が得られたっていうことだと思います。 ただ、先ほどもお話ししましたけれども、一朝一夕で、これ、いけるものではなくて、さまざまなことが連立方程式のように絡み合っている状況なので、慎重に検討して、実際に現場が混乱をせずに、患者さんやなんかの治療というものがスムーズに行えるような形で移行させていただければというふうに、私自身としては願っているところです。はい。ありがとうございます。 司会:ありがとうございました。よろしくお願いします。 脇田:すいません。脇田ですけど、パーティションのこと、和田先生がご存じだっていうことなんで、和田先生に聞いていただけますか。 司会:和田先生。和田先生、いらっしゃいますか。 和田:和田でございます。 司会:ご発言、よろしくお願いいたします。 和田:パーティションについては、私の理解では、富岳を主に研究しておられた先生方が、2020年6月ごろにシミュレーションを出されて、それを基に広まったというふうに理解しております。専門家会議ではなかったように私も記憶しておるというところです。事実関係のところだけ、いったん和田からでした。以上です。 司会:和田先生、ありがとうございました。ご質問、以上でよろしいでしょうか。はい。それではほかに。じゃあちょっと奥の、ドア方、お願いいたします。