ステイホームが「最も有効な処方箋」 小池都知事
東京都の小池百合子知事は21日、都内の新型コロナウイルスの「感染状況」や「医療提供体制」を専門家らが分析・評価するモニタリング会議後に報道陣の取材に応じ、「(新規陽性者などの)モニタリング指標は依然として高い水準。医療現場を守るということ、それはすなわち都民のみなさまの命に直結する。よってもう一段の徹底した人流抑制への協力をお願いする」と語った。そのうえで、「ウイルスへの最も有効な処方箋(しょほうせん)がステイホームだ」と訴え、都民に改めて不要不急の外出を控えるよう呼び掛けた。 【動画】都がモニタリング会議 都知事「人流抑えきれていない」夜の外出減少も
先週も「20代30代がカギを握っている」と訴えた小池知事。この日も「若い方々にお願いです」と口火を切ると、「都内の陽性者、やはり20代がなんといっても多い。30代と合わせると5割、この割合は変わっていない」と説明。他の世代に感染拡大させないためにも、特に「若い世代」には手洗い、マスクの着用、3密回避などの実施を強く求めた。
新規陽性者、下がってはいるが
東京都の新規陽性者数は1月7~9日に3日連続で、そして15日に2000人を上回った。その後は1000人台が続いている。都の会議に医療専門家の立場で参加している国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫(のりお)国際感染症センター長は「お気付きのように新規の陽性者数、それと増加比が下がってはいるが、非常にその人数は多い。ものすごく多い」として、依然として新規陽性者数が高い水準にあるとの認識を示した。 また「長い休みがあったり、緊急事態宣言があったりしたが、それらがどう(感染状況などに)影響するか、非常に読みにくい状況。われわれは警戒が必要だと考えている」と述べた。 都内では、重症患者の数が20日時点で160人と過去最多だ。東京都都医師会の猪口正孝副会長「まだまだ高い数字で(新規)感染者が出ているし、高齢者の割合が高まってきた。多分2週間くらい遅れて、2週間くらいの間は高い数字で(重症者数が)推移すると考えている」と語った。