【スーパーカー3台対決】ランボルギーニ ウラカン ステラート対ポルシェ911 GT3 RS対KTM X-Bow GT-XR
電子制御により、KTMは100馬力アップ
通りがかりの人、近所の住人がひっきりなしに、駐車中の「KTM X-Bow」を見物にやってきた。驚くことではないが、それはまさに地球外の乗り物であり、バットモービルという表現は控えめな表現ですらある。ロケットエンジンに点火したときは、さらに感動的だった。オーストリア人はインゴルシュタットのテクノロジーを信頼している。我々は「アウディRS 3」の5気筒エンジンを知っている。そして、KTMは電子制御により、100馬力増の500馬力を実現している。 その他もすべてショーのための演出だ。ジェットファイターのコックピットが電動で開閉する様子をご覧あれ。これ以上のものはない。そして、カーボンファイバーむき出しのコックピットに乗り込み、取り外し可能なステアリングホイールを握り、4点式シートベルトを締めて、自分がレーシングカーに座っていることに気づく。ル・マンでハイパーカーを運転しても、同じような感覚だろう。それゆえ、運転の仕方もまったく異なるのだ。田舎道や高速道路では、礼儀正しく、他車を先に行かせてあげる。音はうるさいし、ミラーディスプレイではほとんど何も見えない。リアの5気筒エンジンは楽しいし、加速もするが、それ以上のことはない。
「GT-XR」はまさにサーキットにふさわしい車だ。ザクセンリンサーキットでオーストリア車は素晴らしい走りを見せた。しかし、そのルックスからは想像できないほど、ラップタイムは遅いものだった。もちろん、もっと速く、もっと日常的に使える車は、もっとずっと安い値段で手に入る。とにかく、この車に乾杯!「ありがとう、神のご加護を」、KTMの生みの親であるピエール氏とトルケンポルツ氏に。
Ringwerk(サーキットマシン)
そしてピットレーンに潜むこの黒と黄色のモンスター、「Ringwerk(サーキットマシン)」 ― 2023年半ばに私がスーパーテストで「ポルシェ911 GT3 RS」に付けた名前だ。そして、このマシンにこれほどふさわしい名前はない。この「911」は、公道走行に必要な最低限の装備を施しただけの、真のレーシングカーだ。我々はこれまでに、多くの車について、特にポルシェについて、同じことを言ってきたと思う。
【関連記事】
- 【アウディ対BMW対ポルシェ対AMG】豪華なドイツ製V8パワーリムジン対決 RS7対パナメーラ対M8対GT 63 S その最終結果は?
- 【ドイツ製コンパクトカー対決!】アウディA3対メルセデスA200対VWゴルフ 果たして勝者は?
- 【同門対決!】メルセデス対メルセデス GT 63 4MATIC+対SL 63 4MATIC+の興味ある一騎打ち 果たしてその勝者は?
- 【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
- 【同門対決】V6対EV「マセラティ グランカブリオ」V6トロフェオとEVフォルゴーレの比較テスト どちらのグランカブリオがお薦め?