手力アップは握力よりも〇〇のほうが大事! 健康寿命を伸ばすためにできること【40歳から始める! 健康寿命を延ばす「手力・足力」!⑥】
軽い力でできる方法で、手への負担を軽減する
「普段何気なく行っている動作のなかに、意外と手に負担がかかっていることがあります。小さなことですが、日々の積み重ねで手の痛みにつながることがあるので注意が必要です」 それでは日常でよく使う「手の動き」をチェックしていこう。
1. ペットボトルのふた開けは本体のほうを回す 通常、ふたは右に回す(時計回り)と締まり、左に回す(反時計回り)と開く。そのため、ペットボトルのふたを開けるとき、ふたをギュッと握って手の力で左に回していないだろうか? 「これだと、ふたを持った手にとても負担がかかります。軽い力で開けるためには、ペットボトルの本体のほうを回すのがポイントです。 片方の手でキャップを握り、もう片方の手でボトルの本体部分を持ち、本体のほうを右に回転させ、同時にキャップを左に軽く回します。ペットボトルが重い場合は、本体をテーブルに置いて同様に行います。 本体を回したほうが、断然、軽い力で開けることができます」
2. 荷物は親指と人差し指をL字にして体に近づけて持つ 「古武術の体の使い方による、重い荷物を軽く持つ方法を紹介します。手提げかばんやレジ袋などを持つときは、小指を軸にして、薬指と中指の3指で持ちます。体の外側に位置する小指を体に引き寄せて使うことで、重心が中心に集まるので、荷物が軽く感じるのです。 人差し指を使って疲れさせると、肩への負担が増えて、肩こりの原因に。また、荷物を持つ際に人差し指と親指をL字にすることで、肩や前腕、上腕への負担が軽減します。 そして、荷物をできるだけ体に近づけて持ち、目線は下や荷物を見ずに、歩く先の前を向いて、膝と腰の力も使って持つことで、負荷を全身に分散させることができます。 バッグや袋の持ち手は広いほうが重さを感じにくいので、持ち手が幅広いものを選ぶこと、レジ袋の持ち手はできるだけ広げることが大切です。ハンカチなどをかませて手に食い込まない工夫をするのもいいでしょう。 腕にかける持ち方をする場合は、肘関節ではなく、前腕の中央あたりにかけたほうが負担は軽くなります。この場合はバッグを体の前に抱えるように、できるだけ体に密着させて持つのがポイントです」