「結婚? 他人の人生を背負うとかムリ!」令和の若者の「結婚感」に絶句。彼氏を連れてきた時に母親が感じた「絶望」とは
2024年も年末に差し掛かり、結婚願望はあるけれど「婚活」が思うように進まず、不安を感じている方もいる。一方で、結婚願望を全く持ち合わせず、「独身のまま」歳を重ねていきたいと考える人もいる。 この記事の他の画像を見る 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は言う。 「2024年も婚活アプリ、離婚率の上昇、夫婦別姓等の『結婚』にまつわるニュースが多数報じられました。多様な生き方を受容する社会であらねば、という考え方が広がるなか、これまで当たり前のように婚姻制度が受け入れられてきた流れも変わりつつあるといえます。 制度に縛られないカップルや、子供を持たないことを決めるカップルなども珍しくありません。自分らしく生きられる結婚のあり方を選ぶことは大切ですが、その反面少子化問題をどうするのか、婚姻制度は従来のままで良いのかどうかなど、依然として課題は山積みですね」 今回、一人娘に関するお悩みを聞かせてくれたのは、専業主婦の大林由紀さん(62歳・仮名)。由紀さんは40代で夫と死別して以来、娘の綾さん(32歳・仮名)と2人で暮らしてきた。 ご自身の両親はすでに他界しているものの、地元は生活に便利な地域であり、近隣には、姉や同級生もいるため寂しさや不便さを感じることなく暮らせている。しかし、32歳になった娘の綾さんの将来については強い不安を感じているという。 「娘はIT企業に勤める会社員です。大学を出てからずっと同じ会社に勤めています。今の彼氏とは本当にうまく行っていて、幸せそうなんです。歴代の彼は、恐らくほとんど紹介されていますが、今までで一番お似合いだと思っています」 現在、綾さんには交際4年目の彼がいる。彼は由紀さんと綾さんが暮らす家にも頻繁に訪れ、由紀さんだけではなく、近所に住む由紀さんの姉ともすでに気心知れた仲だ。 「取引先企業の方なんです。あるシステムを共同開発する中で、意気投合して、つき合うようになったと聞いています。彼は、頭の回転が早くてユーモアのあるとてもいい子なんです」 娘の相手は交際を開始して数か月が経った頃に初めて由紀さんの家を訪れたという。 しかし、娘の交際相手には由紀さんが思い描いていた「ある願望」が全くなかった。 「彼氏が遊びに来ると綾が言ったので、私はてっきり『結婚を前提につき合ってる』みたいな挨拶を受けるものだと思っていたんです」 綾さんの年齢的に今回紹介される相手は「結婚相手」なのだろう、と由紀さんは勝手に思い込んでいたのだ。 「ですが、蓋を開けてがっかり。本当にただ遊びに来ただけ。食事をしたり綾の部屋でゲームしたり、食べて遊んで帰っていきました...」 その後も娘の彼氏はたびたびそのようなカジュアル過ぎる訪問を続けた。また、綾さんは綾さんで、同じく彼氏の実家へまるで小学生のように、ただゲームをしに遊びに行っているのだとか。 「お互いオンラインゲームが大好きなので、それはそれで構わないんです。私が先走っただけのことですから。今の彼氏と結婚する必要もないと思います。 ただ、今回の彼との交際を通じてわかったのが、綾にも彼にも『結婚願望がない』という事実でした。それは、かなりショックでしたね...」