台風11号、3日夜に先島諸島に接近 台風から遠く離れた東・西日本でも局地的な大雨に警戒を
沖縄の南でほとんど停滞している台風11号は、3日夜には非常に強い勢力を維持しながら、石垣島や与那国島などがある先島諸島にかなり接近する。先島諸島ではトラックが横転したり、電柱や街灯が倒れるおそれもある猛烈な風が吹く。 台風はその後、5日頃には東シナ海に進んで勢力的にはピークを迎え、6日頃に九州に接近するおそれがある。 気象庁は暴風、高波に厳重に警戒するとともに、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも警戒するよう呼びかけている。 気象庁によると、非常に強い台風11号は2日正午には、石垣島の南南東約320キロをゆっくりした速さで北北西へ進んだ。中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45メートル(最大瞬間風速65メートル)。 また2日は、日本列島に前線が停滞しており、この前線に向かって台風周辺や太平洋高気圧の縁を回ってきた暖かく湿った空気が流れ込んできた影響で、静岡県浜松市などで記録的な大雨が降った。今後、前線の活動は次第に弱まる見込みだが、東日本、西日本の各地では、3日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る予想となっており、広い範囲で土砂災害や浸水害に警戒が必要だ。