小池都知事が定例会見1月28日(全文2完)「宣言」発出の考え方を明示するよう国に要望
効果を期待する政策分野は
日刊工業新聞:予算編成についてお伺いします。先ほど、知事も言及ありましたけども、編成に当たっては事業執行の迅速化を重視するということで、今回、債務負担行為の積極活用なども盛り込んでおられると思います。ここは財務局によると、この点、知事からもかなり指示を受けたということでしたけれども、背景にある知事の問題意識と、具体的に効果を期待される政策分野のイメージがありましたら、お聞かせください。 小池:予算についてであります。これから都議会でご審議をいただき、そして、成立を見た上で、スタートするというのが従来でありますけど、財務負担行為というのを前倒しすることによって、予算成立とともにスタートができるということは、その分、時間を短縮もできるということであります。何よりも、今、時代の変化のスピードっていうのは、本当に光のスピードで進んでいることを考えますと、いろいろと事業執行、進めるに当たって、さまざま準備もありますし、それに対して早め、早めに対応ができるようにしておくということは、この世界や産業の変化に置いてきぼりを食わないための、1つの方法ではないかというふうに考えております。 先ほども申し上げましたように、世界も大きく変わって、変動の変化のスピードというのは、本当に日々刻々と、また、ダイナミックに変わってきているところであります。産業1つ取ってみても、この気候変動がらみのグリーンや、それに伴うイノベーションも、非常にスピードが速く、これに対してさまざま、事業を進めるには、そこは時間も掛かったりもするわけでありますけれども、これらのことについて、スピード感を大切にしながら、これまで調査、実証実験など、かなり時間を食うものもありましたけれども、いろんなことがもう明確に分かっている点については、しっかり前へ進めようという、そういう考え方であります。 世の中、アジャイルという言葉が特にIT関係ではございますけれども、いろいろ改善を重ねていくということ、なかなかこれは行政の予算がばちっと決まっている中で難しい部分も、これまでもあったかとは思いますが、ニーズに合わせてスピード感を出していくという工夫が必要だと、このように考えております。各局それぞれ、副知事に指示をしたことによって、それらのことをできるだけ、もう前倒し、前倒しで進められるところは進めていくということを可能とした予算となっております。 日刊工業新聞:ありがとうございました。 小池:それでは次に、東京新聞さん。【トモ 00:39:23】さん。