リリースからわずか2年で120カ所が導入 年齢や障がい、国も超える新しいeスポーツ「UDe-スポーツ」の魅力とは
リアル運動会のかわりにUDe-スポーツを
リリースから2年が経った今、導入先は全国120カ所に達しています。導入先として多いのは、病院や高齢者施設、障がい者施設。導入がもっとも多いエリアは九州で、近畿や中部、関東での導入も増えつつあります。 施設での導入のほか、パラスポーツ事業やイベントでの活用も進んでいます。 2023年と2024年は東京都の事業「デジタル技術を活用したパラスポーツ(eパラスポーツ)事業」にUDe-スポーツが採用されました。 10カ所の障がい者施設にUDe-スポーツの機器を3カ月貸し出して練習を積んでもらい、事業の最終日にイベント会場と障がい者施設をオンラインでつないで対戦会を実施。 2023年には「寝たきり芸人」のあそどっぐさんやタレント・俳優の武田真治さんも参加し、会場の子どもたちも交えて年齢や障がいの有無を超えた真剣勝負が行われました。
2024年6月10日からは、ダスキンがUDe-スポーツのレンタルの取り扱いを始めています。イベントの総合サポートと各種用品のレンタルを手がける同社のレントオール事業部が、全国の102店舗を通じてUDe-スポーツのイベントへの貸し出しを開始したのです。 池田「ハッピーブレインの社員は4人でパートが2人。リソースが小さいので、小さなイベントでUDe-スポーツを貸してほしいというご要望があってもお断りせざるを得ないことがたびたびありました。 ダスキンとの提携によって、今まで以上に全国各地でUDe-スポーツを楽しめるようになります」 池田さんの「古巣」でも、UDe-スポーツの活用が始まっています。池田さんが専門学校を卒業後、最初に勤めた精神科病院は、熊本県内の数十の病院と合同で毎年、運動会を行っていました。 ところが、コロナ禍で運動会が中止に。そのかわり、2023年から施設対抗のUDe-スポーツ大会を行うようになったのです。 池田「精神科病院には、若いころから何十年も入院している高齢の患者さんがたくさんいます。コロナ禍がなくても体力が落ちていますから、リアルの運動会に参加するのは難しいんです。 でも、UDe-スポーツならケガの心配なく楽しめます。こういう使い方もあるのか、と思いましたね」 2024年3月には、UDe-スポーツの“国際試合”も実現しました。合志市役所の協力で、台湾の大学生と合志市の高齢者が年齢と国を超えて白熱した試合をくり広げたのです。