「今日のウクライナはあすの東アジアかも」岸田首相会見2月24日(全文1)
広島サミットにゼレンスキー大統領を招待する考えは
記者:共同通信の鈴木です。広島サミットの関連で伺います。総理が議長を務める5月の広島サミットでも、ロシアによるウクライナ侵攻は主要テーマの1つと見込まれます。冒頭、G7サミットへのスタートとのご発言もございましたが、今晩のG7首脳テレビ会議をどのように広島サミットの議論につなげていきたいお考えでしょうか。あと、広島サミットにもゼレンスキー大統領を招待するお考えはありますでしょうか。 岸田:まず、先ほども申し上げたように、本日、ロシアによるウクライナ侵略開始から1年を迎える日に、G7議長国として、G7首脳テレビ会議を主催いたします。そして今回の会議には、G7首脳に加えてゼレンスキー、ウクライナ大統領も冒頭参加することを予定しております。 そしてサミットにどのようにつなげていくかというご質問ですが、日本は本年のG7議長国として、法の支配に基づく国際秩序を堅持するという世界の取り決めをリードしていかなければならないと思っています。そのためにも、ロシアの侵略を止めるべく、本日の会議ではG7が引き続き結束をして、そして対ロ制裁やウクライナへの支援を維持・強化していく、こうしたことを確認することが重要であると思っています。そして、その確認、そして成果を含めて広島サミットにも議論をつなげていく、こうした流れを日本としてリードしていきたいと思っています。 そして、5月のG7広島サミットへの招待国、あるいは招待機関については、これはまだ関係国との意見交換も行いながら、議長国として今、検討しているところです。まだ決まってはおりません。ただ、ゼレンスキー大統領を含め、ウクライナ政府との連携、あるいは協力、これは本日以降も緊密に実施していくことは重要であると認識をしております。現在決まっているのはそこまでです。
政府と日銀の共同声明を見直すタイミングは
司会:それでは次の方。それでは、ブルームバーグのレイノルズさん。 記者:ブルームバーグニュースのレイノルズと申します。政府と日銀の共同声明についてお伺いしたいんです。次期総裁候補として政府が提示した植田氏の所信聴取が今朝、国会で行われました。植田氏によると、共同声明を見直すタイミングはまだです、ということだったんですけれども、総理ご自身のお考えはいかがでしょうか。 岸田:ご指摘のように、日銀の総裁、副総裁候補者について、国会において聴取が行われたということですが、植田総裁候補は政府、そして日銀の共同声明について直ちに見直すという必要があるというふうには今のところ考えておりません。そのように発言したという報告を受けております。それも含めて、本日の衆議院議院運営委員会における植田総裁候補の発言について、政府として特段、違和感のある内容はなかったと認識をしています。 いずれにせよ、国会で同意をいただき、新しい総裁が着任されたならば、できるだけ早いタイミングでお会いをし、物価安定の下で持続的な経済成長の実現に向けた政府と日銀の連携については確認をしたいと思っております。以上です。 司会:次の方。じゃあ、中国新聞、樋口さん。 【書き起こし】岸田首相会見2月24日 全文2に続く