「今日のウクライナはあすの東アジアかも」岸田首相会見2月24日(全文1)
G7首脳と充実した議論行いたい
日本への期待は大きい、日本にとって大きな機会でもあります。そのスタートとして今晩、G7首脳と充実した議論を行いたいと思います。 ウクライナ情勢が依然、不透明な中、世界的な物価高騰に引き続き警戒が必要です。これまでの累次にわたる対策に加え、1月からは電気・ガス料金の軽減がスタートしていますが、現下の情勢を踏まえ、今朝、物価・賃金・生活総合対策本部を開催し、電気料金の値上げ申請への厳格かつ丁寧な査定など、料金抑制に向けた取り組みや、飼料価格の激変緩和対策等を指示いたしました。 ロシアによるウクライナ侵略開始から1年を迎えるに当たり、本日はウクライナ対策を中心にお話しさせていただきました。国民の皆さまには多大なお力添えをいただくことになりますが、国民生活を守り支えるための政策は、遺漏なくしっかりと講じてまいります。国民の皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、お願いを申し上げます。 司会:それでは、これからプレスの皆さまよりご質問をいただきます。指名を受けられました方はお近くのスタンドマイクにお進みいただきまして、社名とお名前を明らかにしていただいた上で、1人1問、ご質問をお願いいたします。 まず、幹事社からご質問いただきます。それでは、西日本新聞、河合さま。
5月のサミットまでにキーウを訪問する考えは
記者:西日本新聞の河合と申します。よろしくお願いいたします。総理のウクライナ訪問について伺います。米国のバイデン大統領がキーウを訪問し、G7首脳の中で現地入りを実現できていないのは岸田総理だけとなりました。5月のG7広島サミットまでに訪問する考えはありますか。検討している具体的な時期があれば教えてください。また、現地でゼレンスキー大統領と会談する意義をどうお考えでしょうか。キーウ訪問を要請されてからこの間、検討を続けてこられたと思いますが、どういったところに課題、ハードルがあるのでしょうか。乗り越えるべき障壁についてもお答えください。 岸田:まず、ご質問の私のウクライナ訪問については、諸般の事情も踏まえながら検討を行っているところであり、現時点ではなんら決まっていることはありません。でも、ゼレンスキー大統領との間では、これまでも累次にわたる電話首脳会談等を通じて緊密に意思疎通を行ってきています。本日このあとに主催するG7首脳テレビ会合にもゼレンスキー大統領を招待し、侵略1年の節目にG7とウクライナの結束を国際社会に力強く訴え、そして法の支配に基づく国際秩序を堅持する、こうした確固たる決意を示したいと思っています。 そして、私のウクライナ訪問については安全確保ですとか、あるいは秘密保護など、諸般の事情も踏まえながら検討を行っているところであります。先ほど申し上げましたが、時期等、具体的に決まっているものは現在ありません。以上です。 司会:続きまして、幹事社のNHKさん、清水さん。