まんが家が自転車で行く那珂川「滝めぐり」|夏福のゆるポタコミックエッセイ vol.4
岩場も越えて「白糸の滝」へ
この辺りは棚田が多いようであちこちで案内板を見かけるのでそれも巡ってみたい。さらに、洞門をスルーしてしまいそうになったこの先の道も気になる(しかしどう見ても山)! 泣く泣く諦め次の滝へと進むために一旦来た道を戻り再び那須烏山方面へ。 那珂川にかかる大瀬橋を渡ったところで川へと下ります。 川の目の前に立つお食事処「大瀬やな」さんの奥に進んで「白糸の滝」に到着。滝壺の目の前まで行けますが、その直前がなかなかの岩場で完全にビンディングシューズでは無理です(笑)。 川まで下りずに脇を走る道や滝の上にかかるハイキングコース入口の橋から見下ろすこともできますよ。
かぐや姫の郷を通り「坪渕の滝」へ(今回の一押しスポットです!)
白糸の滝を後にして県道338号線から脇道へと入り、かぐや姫の郷と呼ばれる集落を進むと「坪渕の滝」に到着です。かぐや姫の郷……気になる名前ですね。どうもこの辺りは竹林が多く昔は農業資材や農具などの材料として使われていたものの、時代の流れによって荒れてしまった竹やぶを、かぐや姫が出てきそうな美しい竹林に変えたいといった思いのもとに環境を整備したんだそうです。ホタルの生息地もあるみたいですよ。 道沿いにある砂利の駐車場の脇に、獣道のような滝への入口があるのでそちらから入っていきます。 スニーカー大活躍。 川の上流に向かって進むと森の木漏れ日の中に広がるこの景色。 かつて「この地には美しい滝があるそうだ」と言われてはいても、どこにあるのかわからずにたどり着けない「幻の滝」と言われていた坪渕の滝は、地元の方が整備をし名所となったそう。 ひと気がなく滝の音と小鳥の囀りだけが聞こえ、とても神秘的で美しいです。今回めぐった滝の中で私はここがイチオシ。(歩きやすい靴と服装、季節によっては虫対策が必要ではありますが)。
大蛇伝説の残る「龍門の滝」
ちょっと時間を忘れそうになるぐらい素敵な場所だったのですが先へと進むために引き返し、先ほど下りて来た急斜面を登って(この日一番の疲労)再出発。 たいへん気持ちのいいのどかな田舎道を進む。家の近所でも知らない土地でも、国道や県道からちょっとそれただけでこんなに素敵な道があったりして、それは自転車に乗っていなければ知ることはなかったかもしれないんだな~と毎回思います。 国道294号線へと出たらひたすら北上したどり着いたのが「龍門の滝」。大蛇が住むという伝説のある大きな滝です。 このあたりでは人気の観光地となっていて、カフェやサイクルラックなどもありますよ。滝の目の前まで下りられます。 カンカンに日が降り注いで暑いのですが(笑)滝からのミストがかかっていい感じです。滝の周囲には遊歩道も整備されているので、時間があれば散策するのもいいですね。