健康な人はみんな歩いている。ちょっと待った、じゃあ、歩いていない人は一体どうすればいい?(専門家が監修)
20代当時より体重が10kg増。食後高血糖に怯える日々
10年歩くとどうなるの? ウォーキング 生きていくために最低限必要なエネルギー消費量、基礎代謝は加齢とともに減っていく。男性のピークは15~17歳で1610kcal(参照体重は59.7kg)。これが30~40代になると1530kcal(参照体重68.5kg)に。 基礎代謝は各臓器や脳が黙っていても消費するエネルギーだが、なかでも最も多くの比率を占めているのが骨格筋。つまり、基礎代謝低下の原因の多くは筋肉の減少にある。一方、基礎代謝は減っているのにその年齢の平均的な参照体重は増えているのは筋肉が減り脂肪が増えているから。糖尿病の症状が発現する目安は20代のベスト体重より10kg以上増えること。歩かずに深夜のバーガーにパクついていると生活習慣病一直線だ。
最近、些細なことでキレがちだ。このままでは暴走老人?
ある哲学者の話によれば、怒りには2種類あるのだそう。ひとつは戦争や子どもの虐待などに対する義憤に駆られた怒り。もうひとつは自分の存在が脅かされたときの怒り。同じ怒りでも前者はある意味、人類共通のまっとうな怒りで、後者は個人のココロのありようが問われる怒りだ。 自分を差し置いて後輩の企画が採用された、同僚が自分より先に昇格した、上司に学歴に関する嫌みを言われた…。そんな状況下で馬鹿にされたり自分の存在を否定されたと感じると、怒りを収めることができない。裏返すとそれは自分に自信がない証拠。歩けば脳が刺激されて根拠のない自信が湧いてくる。何を言われても怒りをコントロールできるようになるはずだ。
これまでは順風満帆エリート人生。40代でハシゴを外され惑いまくり
幼い頃は神童と呼ばれ、中学受験で有名進学校に入学し、高校までは学年順位で10番から下に落ちたことがない。そのまま順調に大学の医学部に一発合格、インターンを経て専門医として忙しく働き、そして数十年の時が経ち、世間一般ではもう惑わないとされる40代に突入した。 と、上司に当たる教授から「あとのレールは自分で敷いてね」のひと言。教授の椅子も民間病院の院長の椅子も限られているので、あとは熾烈な椅子取りゲームが待っている。そこで「自分どうすりゃいいの?」と惑いまくる40代。今後誰も課題を与えてくれないなら自分で歩くという課題を設定。たとえば週末ごとに登山計画を立てれば、ココロが安定して雑念が消えるはず。