ドノバン・ミッチェル契約延長で移籍を噂されるキャバリアーズのダリウス・ガーランド「トレードされたくはない」
アトキンソン新HC「彼は過小評価されているパッサー」
今オフ、キャバリアーズは懸念材料だったドノバン・ミッチェルと3年の契約延長に成功。5年連続でオールスター選出中のエースの引き留めという最優先事項をクリアした。 そして今後のチーム編成で一番の鍵となるのが、ダリアス・ガーランドの去就だ。2019年ドラフト5位指名でキャバリアーズに加入したガーランドは、生え抜きの看板選手として1年目から先発起用と英才教育を受けてきた。そして3年目の2021-22シーズンには初のオールスター選出を果たし、平均21.7得点、8.6アシストと右肩上がりで成長していた。 しかし2022-23シーズンのミッチェル加入で、ガーランドの置かれた状況が変わった。実績面で格上のミッチェルにより多くのボールが渡ることで、ガーランドは新たな役割への適応に苦戦。チームの勝ち星は増えたものの、ガーランド個人はここ2シーズン本来の力を発揮できずにいる。 さらにガーランドは、昨シーズン開幕前に5年の長期契約を結んだばかりで、契約は残り4年総額で約1億6000万ドル(約250億円)とかなりの高額だ。こういった背景から、キャバリアーズはガーランドを放出し、ミッチェルの新たな相棒の獲得に動くと予想する声は多かった。 だが、ここまでガーランドの放出に関する具体的な動きは見られていない。少なくともあと1シーズンは、ミッチェルとガーランドの2大エース体制が継続される可能性は高い。そして、ガーランド本人もチーム残留を望んでいる模様だ。 地元メディア『Cleveland.com』の取材に対し、ガーランドは、「トレードされたくはない」と語り、ミッチェルの残留を歓迎していると続ける。「仲間の1人が、活躍にふさわしい金額を得るのを見ることはいつだって素晴らしい。そして彼がチームに戻ってくることがわかったことに興奮している」 また、新ヘッドコーチのケニー・アトキンソンもガーランドに大きな期待を寄せ、ミッチェルとの連携向上に自信を見せる。「ずっとダリウスの大ファンだった。彼は過小評価されているパッサーだ。そして、ドノバンはみんなが知っているように本物だ。偉大な選手は、仕事に対する姿勢が他と違うものだ」 ガーランドのアシスト数は、ミッチェル加入前年が平均8.6から2022-23シーズンは7.8、昨シーズンは6.5と減少。アトキンソンヘッドコーチが評価するパッサーとしての輝きを取り戻せるか否かは、ミッチェルとの共存関係を好転させる大きな鍵となってくるはずだ。
バスケット・カウント編集部
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