「エサ取り名人」絶品旬魚【カワハギ】の釣り方と仕掛け
東京湾口のカワハギ釣りが数・型ともに絶好調!とのこと。しかも、この時期は肝が白く大きく育ち、身は分厚く脂乗りも抜群!「これは行くっきゃない!」と、カワハギ釣りの聖地〝久比里〟の『巳之助丸』から出船した。 【画像】こちらのご夫婦がなんとワンツーフィニッシュ!達人すぎる
出船30分前には受付を済ませて乗船
事前の電話予約で「受付は6時からです」と聞いていた。が、到着したのは5時30分頃だった。無料専用駐車場は国道134号線から平作川に架かる夫婦橋を渡ってすぐの角を下流側に曲がる。荷物をまとめて、駐車場から夫婦橋の上流側にある『巳之助丸』受付(船宿店舗)まで徒歩2、3分。 受付入り口横の“船型ボード”でマグネットを取って釣り座を確保。乗船名簿を記入して、時間になったら受付に並ぶ。受付では若女将の臼井いづみさんが対応してくれる。 餌は鮮度抜群の『巳之助丸』特製の手剥きアサリの剥き身で勝負だ。大女将からサービスの氷を1つ頂いて『第二十一巳之助丸』に乗り込んだ。
深場狙いや潮の速い時はオモリ30号で統一
船に乗り込む時は滑りやすいので十分ご注意を。乗り込んだのは大型船の『第二十一巳之助丸』。釣り座に荷物を置き、バケツと小ザルを確保(なければ船宿スタッフにその旨伝えよう)。 東京湾口のカワハギ乗合では、オモリは25号もしくは30号が使われる。25号は主に夏や秋の浅いポイントを狙う際に使われ、30号は冬場などの深場狙いや潮の流れが速い時に使われる。 今狙っている鴨居沖の水深は15~30m。オモリ25号でも行ける水深だが、臼井浩喜船長は出船時のアナウンスで、「オモリは30号を使用してください。潮が速いので30号に統一します」とのこと。
海底はアタリ多く賑やか!も、餌盗り名人は本領発揮!?
『第二十一巳之助丸』は平作川を下り久里浜湾に出た。釣り場は、更に10分程走ったこの所絶好調の鴨居沖だ。船長の「はいどうぞ、水深15m」と言うアナウンスでスタート。前日は雨風で釣り辛い中でも好釣果が上がった。好調続きなので期待がかかる。 すると、さっそく右舷胴の間(船中央付近)でカワハギが釣れた!続いてそのお隣りの釣り人!次は同トモ(船尾)!と、アタリがあちこちに波及。皆さん声をそろえて「着底と同時にアタリがありました!海底はとても賑やかですよ」と言っていた。 その反面、「餌は盗られるけど掛からない」、「アタリも何にもない」と言う声も聞こえてきた。いわゆる〝手が合う〟、〝合わない〟で印象が違うようだ。
大流しで点在するカワハギの群れを釣り探る
潮の流れは結構速くてオモリ30号でもミチイトはかなり斜めになった。それでもあちこちで良型中心にポツポツとカワハギが釣れた!潮の流れが弛んでくるとアタリも少しずつ遠退き、ついに潮止まりになると“海底は静か”になったが、それでも〝手が合う〟とカワハギはポツリと釣れた。 浩喜船長によれば「じきに下げ(潮)が効いてまた釣れます!この場所は多くの根が点在していて、大流しで良い群れに当たるたびにパタパタと釣れるんです。暫しの辛抱です」。 午後になるとまた潮がトロリと流れ、船長の“予言”通りあちこちで釣れ始めた。しかも、釣れるサイズが午前よりひと回り大きく、釣り味もアップした!
岩見忠弘:数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまで様々な魚を狙うフィッシング・ライター。