松下洸平「子どもの悩みは大人と同じ」保健室の“学校医”役を通じて感じた、今の子どもたちが抱える悩み
松下洸平さんが地上波ドラマ単独初主演を務める、日本テレビ系新土ドラ9『放課後カルテ』。役どころは、小学校の保健室に“学校医”として常勤する偏屈な小児科医・牧野。 【画像をもっと見る】白衣&メガネ姿がかっこいい…! 学校医を演じる俳優・松下洸平の姿 原作は、日生マユさんの人気漫画『放課後カルテ』(講談社「BE・LOVE」所載)。世代を超えて多くの読者から愛される作品の、初めてのドラマ化です。 口も態度も大きい問題ドクターですが、子どもたちの小さな“SOS”サインを見逃さない。牧野を演じる思いを、松下さんにインタビューしました!
僕以上に子どもが主役のドラマです
「今までの僕の役の中では、かなりめずらしいタイプだと思います。振り切ってやりたいです」 松下さんは『放課後カルテ』で学校医・牧野を演じる楽しみを、こう言葉にします。 『放課後カルテ』の物語は、大学病院の小児科医だった牧野が、とある理由から小学校に赴任するところから始まります。保健室に常勤することになった牧野は、「保健室にはなるべく来ないでもらいたい!」「勝手にベッドに入るな!」と文句ばかり。児童たちも先生たちも唖然。 でも、牧野の医師としての腕は確か。子どもたちの“言葉にできないSOS”を見抜き、子どもたちと家族、ときには教師も救います。 「牧野先生はぶっきらぼうで口が悪い。ですが、嘘がありません。真っ直ぐに子どもたちと向き合います。だから子どもたちに頼られるのだと思います」 これまで優しくて柔らかい印象の人物を演じることの多かった松下さん。ボサボサ頭に仏頂面、でも児童にイジられたりしてどこか愛らしい牧野は、松下さんの新しい魅力を見せてくれるはず。 「僕だけでなく、子どもたちも主役です。この作品は難しい医療ものではないと思っています。もちろん命の尊さを伝えたいですが、その先にあるヒューマンドラマを描いています。子どもにも大人にも共感していただける、優しい光が差し込むような、温かい作品になればと思っています」
“許してくれる先生“に出会えたから今の僕があります
松下さん自身は小学生の頃、どんな悩みを持っていたのでしょうか? 「僕、すごくお腹が弱かったんですよ。緊張するとお腹にきちゃう。嫌な習い事とかあると、お腹を壊しちゃって。ズル休みのように思われたことが何回かありました。今でも、疲れやストレスがたまると、腹痛になります」 あまり保健室に行く子どもではなかったという松下さん。しかし、“いい先生”は記憶にしっかりと残っているそうです。 「僕にとっては、“許してくれる先生”がいい先生です。そういう方たちが何人かいました。例えば、僕が授業中に寝てしまったとき、部活帰りに遅くまで校舎で友達としゃべっていたとき。毎回じゃないんですけど、特別なときに、『今日はいいよ。頑張っているんだから』と言ってくださった。今もその先生方には感謝していますし、先生方と出会えたから今の僕があるんだと思います。僕も、“許せる大人”でありたいですね」 牧野も、“いい先生”だと松下さんは考えます。 「牧野先生もやはり、子どもたちが大人になったときに思い出す先生じゃないでしょうか」