「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見(全文5完)1人あたりの被害額は最大60万円
11行では3つの情報が連携に使われたのか
ITmedia NEWS:ITmedia NEWSの井上です。8日に伺った段階では、被害があった3、4行で口座の連携に使われた情報が、口座番号と名義と、4桁の暗証番号の3点がいずれでも使われていたというふうに伺っているんですが、現在被害として公表されている11行、全てこの3点の情報が連携に使われていたということでしょうか。 田原:銀行によって、そこも微妙に違うところがございまして、例えば生年月日とかも入れられるパターンというのもございます。 ITmedia NEWS:今回のこの会見、一般の方が見ていると、ドコモさんが謝罪をしているというふうに見えて、今回の話ドコモさんが悪かったんだねっていうふうに見えると思うんですけれど、ドコモさん的に、これはドコモだけが悪かった話なのか、あるいは銀行にも瑕疵があったのか、どのように考えてらっしゃるか教えてください。 丸山:これ、もう何度も繰り返しておりますが、やっぱり私どもの本人確認の不十分であったということは、まずわれわれ、謙虚に反省をして、まずこことを正すことが、まずは第一義的には重要であるというふうに思っています。そのあとに、全体としてもっともっと安全で、かつ利便性の高い仕組みにみんなでしていきたいというのが私どもの今考えている姿であります。 ITmedia NEWS:分かりました。ありがとうございます。 司会:じゃあ最後。
責任の所在をどう協議していきたいか
東洋経済新報社:すいません、東洋経済、中川です。ちょっと今、伺おうとしていた質問、もうあったんですけれども、今の銀行、今回の問題がそもそもやっぱり銀行の総当たり攻撃を許してしまったっていうところの部分と、御社の本人認証の部分が組み合わさった問題だったと思うんですけれども、あらためて補償も銀行と連携をしてというふうに書かれていますが、そこの部分、今後の対策も含めて、みんなで協議していきたいって今、丸山さんおっしゃいましたけれども、どのようにそういうふうに、責任のところ、在りかとか協議をされていきたいとお考えでしょうか。 丸山:これ、実は銀行さまによってもいろいろポリシーがございますので、それぞれ個別になると思います。ただし、私どもの原則としては、全額お客さまには補償していきたいと。それを銀行さまとわれわれでどういうふうにするかっていうのは、従って、個別の銀行さまのポリシーも考慮しながら、個別に相談をしながらお互いに決めていきたいと、そういうことでございます。 東洋経済新報社:分かりました。 司会:質問もないようですので、それでは本会見を終了させていただきます。今後もわれわれドコモはお客さまにご安心してご利用いただけるよう、継続的に取り組んでまいります。本日はお忙しい中、お集まりいただき誠に申し訳ございませんでした。引き続き、ドコモをよろしくお願いいたします。 (完)【書き起こし】「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見