駒澤大・山川拓馬“箱根の借りは箱根で返す” 2区か5区を希望 全日本では指揮官が絶賛した驚異の猛追
第101回箱根駅伝で、王座奪還を狙う駒澤大学。3年生の山川拓馬選手は13日、取材に応じ、「箱根の借りは箱根で返す」と前回大会のリベンジを誓いました。 【画像】第101回箱根駅伝の駒大エントリー表 駒澤大学は99回大会で8度目の総合優勝に加え、出雲駅伝と全日本大学駅伝の3冠を達成。2年連続の3冠がかかった前回の100回大会では、青山学院大学に頂点を譲りました。 今季はいずれも國學院大學に敗れ2位。3年生の佐藤圭汰選手が故障で出雲や全日本を欠場していましたが、箱根のエントリーに名を連ねました。 藤田敦史監督は「今年はチャレンジャーですし、肩の力が抜けてチームとしてものびのびと準備ができています。限られたメンバーで走らないといけないですが、走る10名の状態を作り込むことができれば勝機が見えてきます」と語ります。 その指揮官が絶大な信頼を置くのは、3年生の山川選手です。1年時の99回大会では、5区山上りで区間4位の快走。総合優勝に貢献します。しかし100回大会では4区を走り、先頭の青山学院大学と4秒差の2位でタスキを受け取りましたが、1分26秒に広げられる、悔しさを味わいました。 悔しさをバネに、11月の全日本では、2分37秒差の3位から先頭を猛追。およそ2分の差を詰め、トップ國學院大學とは28秒差、青山学院大学を抜き、チームを2位に押し上げました。 レース後には、藤田監督は「すごいことだよ!」と山川選手の頭をポンポンたたき笑顔。優勝には届かなかったものの、「素晴らしい走りでしたね。やはり練習の段階から見ていて去年とは1段も2段も違うような、彼の練習を見ていました。箱根につながる形で終えられたというのが一番良かった」と指揮官からは絶賛の嵐でした。 山川選手は、1年生のときに走った5区か各大学のエースが集う2区を希望。「持ち味の積極的な走りをみてほしい。前回の箱根は思うような走りができずに『箱根で(借りを)返すしかない』と藤田監督から言っていただいたので、箱根で借りを返せるようにしたい。ライバルは同じ区間を走る全員。箱根は何が起こるかわからない。(どの区間でも)しっかり区間新を狙って走る」と力を込めました。
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