大阪府・吉村知事が定例会見5月19日(全文1)未来を変えていただいている
感染経路不明の重症死亡例が多い
そして重症・死亡事例について、推定される感染経路についてですが、第3波と第4波を比較しますと感染経路不明の方の重症死亡例が多いという特徴があります。まず重症、特に死亡は顕著ですけれども、お亡くなりになられた方、第3波、施設でお亡くなりになられた方が55%で、半分、半数を超えるという状況でした。感染経路不明の方は34%でしたけれども。第4波を見ますと施設でお亡くなりになられる方は31%。一方で経路不明の方が52%、約半分を超えてきていると。 これはどういうことかというと、感染経路不明ですから、もともと施設にいらっしゃって、何か大きな疾患を抱えていたり、病気をお持ちの方、介護が必要な方というよりは、感染経路不明、つまり日常は元気に過ごされている方がどこかで感染をし、そしてその方が亡くなっている率が高い。これが52%です。重症についても69%から71%です。ですので、やはりこの点についても、感染経路不明が多いということで、より感染対策の徹底と市中における感染をいかに抑えていくか、非常に重要ですから、感染対策の徹底をお願いしたいと思います。 次です。大阪府におけるワクチンの大規模接種センターを設置いたします。府民の皆さんにできるだけワクチンを早く、そして安全にお届けをするということが、府民の皆さんの命を守ることにつながると思いますし、それから病床の逼迫、これを解消することにもつながります。そしてさらには社会経済を抑えるということを改善する、解消することにもつながってきます。
大きく状況転換するのはワクチン
現状、ウイルスは存在するわけですから、これを大きく状況転換するのはワクチンだというふうに思っています。なので、今もう市町村のワクチン接種が始まりました。国の大規模接種センターのワクチンも始まりました。今後大阪市においても大規模ワクチン接種センターを設置するということも聞いています。併せて大阪府においても大規模ワクチン接種センターを設置します。そして府民の皆さんにできるだけワクチンを早く安全にお届けするという、その場を広げていきたいと思います。 中身についてです。まず、もちろんワクチンは市町村の本来業務です。ですので、その補完をする機能を果たしていきたいと思います。特に大阪は大都市ですから人口が多い。ワクチン接種もなかなか簡単には進みませんので、そういった意味では大阪府も積極的にこのワクチンの大規模接種センターを設置し、市町村の役割を補完していきたいと思います。当初、1日2000名規模で開始をいたしますが、これは場所の確保も含めて、整えば1日3000名でのワクチンの接種を実行していきたいというふうに思います。 名称ですけど、大阪府コロナワクチン接種センターという名称でいきます。開設の期間ですけれども、来月中旬ごろから11月の30日まで約6カ月、実施をいたします。予約の開始日の詳細については後日公表いたしますが、6月中旬ごろに予約を開始して、6月中旬、下旬ごろに接種を開始するというスケジュールで進めていきたいと思います。それから開設の時間ですけれども、朝の9時から夜の9時まで行います。土日も行います。土日祝日も行います。ですので朝の9時から夜の9時まで、ずっとこの開設期間中は、ここでワクチンの大規模接種を行っていきます。 対象ですけれども、府内に住民票のある高齢者の方。まずは高齢者の方です。65歳以上の高齢者の方のワクチン接種が始まっていますけれども、その方を対象といたします。なんとか全国的にも7月末までには高齢者の接種を終えようという大きな目標があります。大阪府も、先ほど申し上げましたけど、高齢者人口230万人。非常に人口の多い規模でも、エリアでもありますから、この目標、非常に高い目標で簡単にはいかないと思いますが、どうやったらできるのかというのを考えるべきだと、これまで発信してまいりました。そのうちの1つとして大阪府もワクチンの大規模接種センターをつくって、市町村の役割を補完しながら、この65歳以上の方にまずは接種が早期に完了するようにしていきたいと思います。