大阪府・吉村知事が定例会見5月19日(全文1)未来を変えていただいている
実質100%の状況が続いている
ただ、その中で入院されているのが324名ですが、これに加えて軽症・中等症の力のある病院では重症の治療をしていただいています。その方が46名いらっしゃいますので、370名の重症者の方がいらっしゃるという状況です。ですので、この運用率92%ですけども、病床で見ても、これはもう実質100%、そういう状況が続いているという状況です。 ここに書いています黄色については105.1%。これまでもずっとこれは公表している数字です。重症病床に占める重症者の割合。ここには中等症・軽症で診ていただく病床数は分母に入れてませんから100%を超えてくるということになります。そしてこの赤の点線は病床の運用率です。重症者の方、一番多いときで450名に達していきましたから、今そういう意味では、やはり全体の感染者数が減ってくるとここは減ってくるということにもなりますけども、極めて高い水準で推移しているという状況です。 軽症・中等症についても同じです。これも確保病床については2278、今は2300を超えたと思いますけども、確保病床は2300を超えたと。これは感染症法に基づいて1100床の要請をして、550床の中等症・軽等症を新たに確保していただくというようなこともなんとか、もう無理無理なお願いもしながら、この軽症・中等症の病院も病床を増やしていってくれています。ですので2300床ぐらいで確保し、運用しているという状況です。
軽症・中等症も非常に厳しい状況が続いている
これを見ると72%じゃないか、30%あるじゃないかと思われるかもしれませんが、その中でまず小児用の病床も確保してます、精神患者用の病床も確保してますから、それが80床。それを除くと76%ですし、先ほど申し上げた軽症・中等症で重症の患者さんを診ていただいてます。それが46名います。中等症・軽症の患者さんを診るのと重症を診るのではまったく看護師さんに掛かる、人数も違ってくると。ある意味24時間体制でずっと見続けるということにもなりますから人数がまったく違うと。つまり、軽症・中等症病院で重症病床を診ていただいているということは、実際にはこの72%より高い病床の回転というか、使用がされているというのが実態ですから、軽症・中等症も非常に厳しい状況が続いているというのが現状です。 内訳についてです。重症・死亡事例についての内訳です。重症の方については、やはり50代以下の、これまで第3波までは重症化しにくかった若い世代の方が重症化するという傾向が顕著に表われています。第4波、3月1日以降ということで、かなり感染者の数も多いですから、分母数もかなり多い中でこの傾向が続くということは、やはりもう明らかにこの変異株については若い人が重症化しやすいという大きな特徴があるというふうに思います。 数で見ましても、第3波についてはだいたい17%でしたけれども、第4波については33%、約倍です。50代以下の重症者の割合は約2倍に増えています。だから若い世代の重症化の割合が2倍に急増しているという現状です。40、50代の重症化率についても1.5倍に増えているという状況です。 それからお亡くなりになられた方についてです。第3波まで、50代以下の方、お亡くなりになられる方もちろんいらっしゃったわけですけれども、非常に少ない状況でしたが、第3波についても、もちろん高齢者の方が圧倒的に多いのは、これは変わりませんが、その中でもやはり年代が若くなってきているという傾向にあります。 死亡者のうち、50代以下の割合だけ見ると約3.5倍に急増しているという状況です。やはり今回のN501Yの変異株について、特徴的な要素として感染拡大力が強い、感染スピードが速いだけではなくて、特に若い世代で重症化しやすい、その率が高い、そしてお亡くなりになる方も若い世代の割合が増えているという特徴が見て取れるというふうに思います。非常に警戒が必要です。